
コラムニストのジェーン・スーさんが会いたい人と会って対談する企画。今回のゲストは恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之(きよた・たかゆき)さんです。全3回。
僕が「桃山商事」を立ち上げた経緯
ジェーン・スーさん(以下、スー):こうやってゆっくりお話するのは初めてですね。清田さんといえば、恋バナ収集ユニット「桃山商事」の活動でも知られ、最新刊『さよなら、俺たち』(スタンド・ブックス)も話題になっています。大学でのサークル活動がそのまま仕事になったとのことですが、どんな経緯だったんですか?
清田隆之さん(以下、清田):通っていたのは早稲田大学だったんですが、そこで二つのサークル活動をやっていました。一つは自分が立ち上げた桃山商事の活動で、もう一つがメンバーとして参加していた出版系サークルです。デザイン、イラスト、テキスト、写真と、それぞれ得意なものを担当してばかばかしいグラフィック作品を作る団体で、学内外で話題になり、雑誌連載など出版社から仕事のオファーが来るようにもなって。
当時は就職氷河期で就活はしておらず、「このまま食っていけるのでは?」と2005年の卒業後にそのままメンバー五人で法人化しました。
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