2020年12月17日 20:00
不安はみんな持ってる“国際免許”。不安を口にするから人とつながれる【桝本壮志×燃え殻】

放送作家で吉本総合芸能学院(NSC)東京校の講師も務める桝本壮志(ますもと・そうし)さんによる小説『三人』(文藝春秋)が12月17日に発売されました。
放送作家と芸人2人の男性3人が暮らすシェアハウスを舞台にした青春小説で、芸人として売れないまま34歳になってしまった主人公の視点を通じて不安や焦り、友情と成長を描いています。
桝本さんと言えば、徳井義実さん(チュートリアル)と小沢一敬さん(スピードワゴン)と3人でシェアハウス生活をしている*ことでも知られ、朝のトーク番組『ボクらの時代』(フジテレビ)に出演したことも。自身初となる小説にも共同生活の体験が色濃く反映されていると言います。
*現在はコロナのため別居中
「加齢と成熟」をテーマに執筆したという桝本さん。小説の発売を記念して、『ボクたちはみんな大人になれなかった』で小説家デビューし、現在はエッセイストとしても活躍中の燃え殻さんと「大人」をテーマに対談していただきました。前後編。
燃え殻さんとの出会いは、僕のターニングポイント
桝本壮志さん(以下、桝本):『三人』を書いた最初のきっかけは、小沢くんと燃え殻さんと一緒にご飯を食べたとき、「昔、大阪時代にバイト先で監禁されたことがあって……」
…