
2021年2月19日公開の映画『あの頃。』(今泉力哉監督)で主演を務める松坂桃李さん。ふとしたきっかけで「ハロー!プロジェクト」(以下、ハロプロ)にハマり、遅れてきた青春を捧げるアイドルオタクを演じています。
本作は、『あの頃。男子かしまし物語』(イースト・プレス)を実写化。原作者の劔樹人さんが、「推し」を通じて出会った大切な人たちとの愛しい日々を記録した作品です。
インタビュー後編は、松坂さんに推しがいる人生について話を聞きました。
原作の『あの頃。男子かしまし物語』
あの体力が、うらやましい
——本作はハロプロを推すことで「遅れてきた青春」を謳歌する青年たちの物語ですが、推す人生の魅力とは何だと思いますか?
松坂桃李さん(以下、松坂):僕もBUMP OF CHICKENさんが大好きなので、誰かを「推す」気持ちには共感できます。その魅力とは、没入して自分の世界を作れることではないでしょうか。居心地のいい空間を自分の中に持てるというか。その時間があるから、いろんな景色を見ることができると思うんです。以前、BUMP OF CHICKENさんとお仕事をさせていただいたのですが、何がきっかけで人生がどうなるのか、本当にわからないなと思いましたね。
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