くらし情報『カラフルな東京と棲み分けという名の階層【あのこは貴族】』

2021年2月27日 13:00

カラフルな東京と棲み分けという名の階層【あのこは貴族】

目次

・東京に仕掛けられた巧妙な階層
・1人の男を介して交わる2人の女性の“日常”
・線で引かれた「階層」になるとき、誰かの意思が存在する
カラフルな東京と棲み分けという名の階層【あのこは貴族】

東京・松濤で生まれ育った「箱入り娘」の華子と地方出身で猛勉強の末、名門私立大学に入ったものの家庭の事情で中退した「地方出身者」の美紀――。東京の街を舞台に異なる境遇(せかい)を生きる2人の女性を描いた映画『あのこは貴族』(岨手由貴子監督)が2月26日に公開されます。

山内マリコさんの同名小説が原作。「結婚=幸せ」と疑わずに育った裕福な家庭の子女・華子を門脇麦さん、富山出身で大学進学とともに上京した美紀を水原希子さんが演じています。

作家の鈴木涼美(すずき・すずみ)さんに寄稿いただきました。

【門脇麦さんインタビュー】「結婚=幸せ」のお嬢様を演じるにあたり心を砕いたこと

東京に仕掛けられた巧妙な階層

歴史的に街区による棲み分けや貧富の差などが残る他の大都市に比べて、東京というのはもう少し複雑だ。23区だけを切り取っても結構広い上に、高度経済成長期の急な開発や、行政の努力などいくつもの要因が重なり、地区によるはっきりした分断はどんどん薄れている。名のある高級住宅街の外にも、都市開発による新しい憧れの地名は何度も登場し、また階級や階層を否定する教育も手伝って、上空から見ると全体に多様な人が混ざり合った、シームレスな都市にすら見えるかもしれない。

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