自分の青春時代と似ている部分が多かったです。一方、“もう一つの世界”のオリヴィアは、“元の世界”のオリヴィアに比べ、自分に自信があって、よりフェミニンな印象がありました。
そしてオリヴィアを演じるうえでは、ピアノがとても大事でしたね。私はピアニストではないので、コーチのもとで4カ月間練習しました。1日2~3時間はコーチについてもらって、2時間は自宅で練習して。そのなかで、ピアニストという職業は、毎日ピアノに向かって練習して、自分を律して生きている人なんだということを学びました。
——“もう一つの世界”のオリヴィアはとても魅力的でした。その理由は、仕事で成功しているからでしょうか?
ジョセフィーヌ:そうですね。やっぱり、何かを成し遂げている人は力強く、貫録がありますよね。“もう一つの世界”のオリヴィアは、自分自身の生き方に確信をもっていて、自信を持っています。おっしゃる通り、仕事の面で成功すると自信がついて、女性は強く美しくなると思います。ただ、“もう一つの世界”のオリヴィアも、自分の人生に100%満足しているかというと、そうでもなくて。あるシーンで、ラファエルに、「ピアノの練習ばかりしてる退屈な人生よ」
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