の注射針を刺すときの「チクッ」とする痛みが軽減されます。
表面麻酔の例(イメージ)
また、針は年々進化して超極細であり、麻酔剤の温度は体温と同じ約36度にしてゆっくりと少しずつ注入していくことで、痛みはかなり軽減します。一定の速度でゆっくりと麻酔液を注入する電動注射器を使用する歯科医院もあります。
歯科麻酔用電動注射器の例(イメージ)
子どものときの麻酔時の痛みにトラウマがある患者さんは、こうした麻酔を経験されると、驚くほど楽になっていることに気づかれます。ただし、方法は歯科医院によって違い、表面麻酔を行わない医院もあります。できるだけ痛まない治療を実践する医院は、ホームページで具体的に実践法を記していることが多いので、受診前に確認するとよいでしょう。
歯科恐怖症に対応する麻酔法がある
——歯科恐怖症の場合、「笑気麻酔」や「静脈内鎮静法」、「全身麻酔」をすることがあると聞きます。どのような方法でしょうか。
江上医師:歯科への恐怖が強いけれど、一刻も早く治療が必要な患者さんにはそうした麻酔のもとで治療を行う方法もあります。「笑気麻酔」は鼻から笑気ガス(亜酸化窒素)を吸ってほろ酔いのようなリラックス気分にする方法です。
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