くらし情報『容姿に恵まれているがゆえの苦難…小池真理子が主人公に負わせた苦痛の意味』

2021年8月7日 13:05

容姿に恵まれているがゆえの苦難…小池真理子が主人公に負わせた苦痛の意味

目次

・「それでも自分の人生を生き抜いていく」主人公を書いた理由
・「仕事」とはちょっと違う、書くことの快感
・主人公に負わせた容姿に恵まれているがゆえの苦痛
・「不倫を書いてるから嫌い」はもったいない
容姿に恵まれているがゆえの苦難…小池真理子が主人公に負わせた苦痛の意味

作家の小池真理子さんによる長編小説『神よ憐れみたまえ』(新潮社)が6月24日に発売されました。小池さんが約10年の歳月をかけて執筆した書き下ろし小説で、ある晩に起こった凄惨(せいさん)な事件をきっかけに過酷な運命の渦の中に投げ込まれていく少女の波乱に満ちた人生を描いています。

小説の執筆中、小池さんは90歳の母と37年間連れ添った同業者の夫を亡くしました。

近しい人の死や病に直面しながらの執筆を経て「(同作は)私を救ってくれた作品でもあるし、作家生涯の中で私を一番苦しめてくれた作品。おそらく一番忘れられない作品になりました」と振り返る小池さんにお話を伺いました。

「それでも自分の人生を生き抜いていく」主人公を書いた理由

——『神よ憐れみたまえ』は、昭和38年の三井三池炭鉱の爆発と国鉄事故が同日に発生した「魔の土曜日」と言われた晩に、両親を惨殺された12歳の黒沢百々子の波乱に満ちた人生を描いています。『波』に執筆されたエッセイには小説の構想は2010年頃とありましたが、詳しくお聞かせください。

小池真理子さん(以下、小池):『波』のエッセイにも書いた通り、怒涛(どとう)の日々が始まる幕開けのような時期でした。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
YouTube
YouTube
上へ戻る

Copyright © 1997-2021 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.