30代の後半以降はエストロゲンの分泌量が徐々にへっていき、40代後半から更年期に入ると急激に減少し、閉経直前は乱高下し、閉経後にはなんと男性よりも低い値で一定になります。
このようなエストロゲンの分泌量の変化に伴い、女性の心身も変わっていきます。
言葉の定義を確認
「更年期」「更年期症状」「更年期障害」「閉経」という言葉は、似ているようでそれぞれ意味が違います。ここで正しい定義を確認しておきましょう。
◇更年期
更年期とは、閉経の前後5年間ずつの合計10年間を指します。エストロゲンがある状態からエストロゲンがない状態に慣れていくための10年間と考えるとよいでしょう。
日本人の閉経年齢の中央値は、50.54歳ですから、50歳で閉経するとすれば、更年期は45歳から55歳ということになります。
更年期は、女性ならだれにでも訪れます。「私には更年期がなかった」という人は、次で説明する「更年期障害がなかった」という意味で使っているのかもしれません。◇更年期症状・更年期障害
更年期はエストロゲンの分泌量がアップダウンをくり返しながら減少していくため、女性の体にさまざまな不調が現れやすくなります。
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