更年期も似たようなもので、更年期障害の症状のイメージが強いために、ついそちらに意識が向いてしまうのではないかと考えています。ですから、まずは正しい情報を知ること。知ればそこまで不安に思うことはないと気づけますし、不調を感じても対策方法があると知れば、漠然とした不安を抱えずにすむでしょう。
——まずは当事者の人たちが知ることが大事なんですね。
高尾:更年期を経験していない人が「あの人更年期なんじゃない」と揶揄することに関しても、それはその方の知識が足りないということ。それがもし若い世代の女性であれば、いずれその方も更年期に差し掛かりますから、その頃にでもよいので正しく知ってくださればいいなと私は思います。
共存を意識してみる
——なるべく早く正しい知識を持てば、他者を間違ったイメージで揶揄することもなくなるかもしれませんね。
高尾:「更年期」に、あまりいいイメージがないことは確かなのですが、私自身は(良くないイメージを)撲滅したいとは思っていません。あくまでフラットな目で見たいと考えているからです。私たちは人生をいろんな時期で分けて考えがちなのですが、私たち自身はずっとこの身体と心で生きていくんですよね。
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