それが日本的な対人関係だし、自己のあり方ですね。
一方で、欧米人は、自分が言いたいことを相手にバンッとぶつけて、相手が違うことを言っても動じない。お互いにぶつけ合って調整していくんです。そもそも、自己のあり方が違います。
無理をしながら頑張ってしまう「過剰適応」
——「自分は無理をしてるかも…」ということに気付く方法はありますか?
榎本:意識してないことに気付くのは難しいことなのですが、やる気が出なかったり、疲れてしまったり、ちょっと後ろ向きな気持ちになったりするときはどういうときか?と意識してみるといいかもしれません。楽しくみんなでワイワイやっていたのに、一人になったらちょっとホッとしたとか、仲が良い友人が泊まりに来て徹夜で楽しく盛り上がってしゃべってたけど、友人が帰ったらホッとしたとか……。そんなときに、「人といるのが好きだと思っていたけど、ちょっと疲れるかも」「自分は相当、無理をしていたのかもしれない」というような感じで振り返ってみると隠れ内向を発見するきっかけにはなると思います。
——内向型の人がちょっと頑張って周囲とうまくいけばいいですが、やりすぎると疲れてしまいます。そういえば昔、上司から「君は過剰適応的なところがあるから気をつけたほうがいいよ」
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