次に高FODMAP食の中から、自分が食べやすいと思う1品を選んで食事に取り入れます。もしこれでおなかに不調が生じたら、その1品は「不調の原因食品だ」とわかります。逆に、症状が出なければ、その食品は食べても大丈夫だと判断できます。
こうして、自分に合う食品、合わない食品が見えてきます。この療法の期間は、食事内容を記録しながら続けましょう。欧米や豪州ではいま、低FODMAP食の実践が盛んです。
主な高FODMAP食と低FODMAP食には、次の食品があります。
——分類として意外なものもありますね。高FODMAP食にはたくさんの食品が並びますが、中でも注意する食品はありますか。
村野医師:多くの人が合わないと訴えられるのが小麦です。うどんやラーメン、パスタなどめん類やパンを食べ過ぎるとおなかをこわしやすい場合はこれらをひかえ、米やそばに変えてみてください。数週間の低FODMAP食でおなかの調子が改善したという人が75%になったという研究報告もあります。
聞き手によるまとめ
FODMAPとは過敏性腸症候群の原因となる複数の糖質の総称であり、食事療法として一定期間、低FODMAP食を食べる方法があるということです。
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