“会社社長”になって分かったこと
——水野さんは2020年4月に長年所属していた芸能事務所を離れて独立されました。独立してみて思うことはありますか?
水野:「さあ行こうぜ!」となったタイミングで、緊急事態宣言になっちゃって……。コロナ禍と共に始まった独立だったので、てんやわんやでしたね。オフィスを借りたのに、オフィスに行くこともできないみたいな。新しく集まってくれたスタッフさんとミーティングするにも、リモートが中心だったので。本来であれば、ツアーがあって、その打ち上げでコミュニケーションを取って、もっとお互いの考えていることを話したりできるんですけど。ほかにも、契約書だなんだと手続きをしても、先方の会社に人がいなかったり。だから、本当に手探り状態で大変でした。
——「所属アーティスト」から「会社社長」と立場も変わりましたね。
水野:名ばかりで恥ずかしいんですけど、一応、社長らしいです(笑)。世の中の社長のみなさんは大変だと思いますよ。僕の場合はこれまで、芸能事務所に15年くらいお世話になって、本当にトータルでケアしていただいていた。独立して、お金の動きだったり、いろんな数字が見えたり、僕らの知らないところでスタッフさんがどう働いてくれてるのかを知ることができて視野が広がった気がします。
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