
ビートたけしが師匠・深見千三郎と過ごした日々を振り返った自叙伝を元にした『浅草キッド』が、このたび、劇団ひとりさんの脚本・監督によって映画化されました。12月9日より、Netflixにて全世界独占配信が始まっています。
作中より
若き日のビートたけしを演じたのは、柳楽優弥さん。短期インタビュー連載の最終回では、14歳からキャリアを積み上げてきた柳楽さんがいま、感じることを伺いました。
少し立ち止まったことで「NO」を言う大切さが見えてきた
——『浅草キッド』の撮影は2021年の始めからスタートしたと聞きました。コロナ禍でほかのさまざまな作品づくりが止まっていた時期を越えて、どのような心持ちで現場に入られましたか?
柳楽優弥さん(以下、柳楽):2020年は本当に、コロナ禍で思うようにいかないことが多かったんですよね。それでも「仕方ないな」と考えるようにしながら、仕事や暮らしに向き合ってきたと思っています。そのなかで、自分やこれからについて考える時間も増えました。
——たとえば?
柳楽:自分が心からやりたいことをやるためには、「NO」を言うことも大切だなと考えるようになりました。
…