
コラムニストの桐谷ヨウさんによる連載「なーに考えてるの?」。ヨウさんがA to Z形式で日頃考えていることや気づいたこと、感じたことを読者とシェアして一緒に考えていきます。第34回目のテーマは「H=Honesty(誠実さ)」です。
「他人に誠実であるか?」の差が出てくるお年頃
突然だが30代で痛感するのは、
人は「他人に対しては、誠実であれ」
「自分に対しては、素直であれ」ということである。
これらを大事にしていくと、生きやすさが広がるような気がしている。
どういうことか?
他人に誠実であること。これは奇麗事のように見えて、けっこう面白い差が生まれてきているのが30代である。というのも、他者と小器用に関われるスキルを持った人って、身近にいなかっただろうか?感じ良く、ほどよいラインを崩さずに、うまみだけを吸うようなコミュニケーションがうまかった人。
そういう人は良いとこどりができているように見えていたけど、ある程度の年齢になるとそういう人はけっこう寂しさを抱えていたりする。当たり前だ。人間関係は良いとこどりができない。他者を交換可能な見方をしている人は、自分も交換可能な存在として扱われるからだ。
…