
スウェーデン出身の庭師で、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」に出演するなど俳優としても活躍中の村雨辰剛(むらさめ・たつまさ)さんによる著書『村雨辰剛と申します。』(新潮社)が6月1日に発売されました。
前作『僕は庭師になった』(クラーケン)から約3年ぶりとなる2作目の著書で、留学できる日本の高校をスウェーデンから電話して探した16歳の日々から、日本に帰化した現在の暮らしぶりまでを描いた本格自伝。村雨さんのこれまでのさまざまな“冒険”が記されています。
前編に引き続き、後編では「行動力」や「群れないこと」などをテーマにお話を伺いました。
「これだけはやっておきたかった」がない人生がいい
——前編では、環境を変えること、いろいろなことに挑戦してみることの大切さについてお話しいただきました。ただ、やっぱりいろんなしがらみや不安から、なかなか思うように踏み出せない人もいると思います。村雨さんの行動力の源はどこにあるのでしょうか?
村雨辰剛さん(以下、村雨):でも、僕はどっちかというと不安症なんですよ。
——えっ、そうなんですか?
村雨:そう見えないかもしれないけど、めちゃくちゃ不安症なんです。
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