
連日、メディアでウクライナの戦争の様子を目にしない日はない。日本の若い世代は戦争への関心が薄いと言われてきたが、SNSの普及などにより、リアルタイムで戦争を目にし、また、難民の受け入れや物価上昇などの影響で、より身近に戦争を感じる機会が増えた。
これから夏にかけて、戦争について考えを深めるきっかけをくれる映画が続々公開されている。その中から6作品を紹介する。
戦後も彼女たちの戦争は終わらない…『戦争と女の顔』
(C)Non-Stop Production, LLC, 2019
第二次世界大戦終戦直後のレニングラード。傷病軍人を収容する病院の看護師イーヤは、戦地に行ったきりの戦友マーシャの子供を育てていた。イーヤには戦争で負ったPTSD(心的外傷後ストレス障害)があり、その後遺症の発作のせいで子供を死なせてしまう。そこへマーシャが帰還して……。
イーヤがPTSDを発症した原因や戦闘自体の直接的な描写はないものの、生きていくために、残酷な選択をすることを強いられ続ける彼女たちは、戦後になっても彼女たちの戦争を生き続けている。
(C)Non-Stop Production, LLC, 2019
今年の本屋大賞にも選ばれた小説『同志少女よ、敵を撃て』(著:逢坂冬馬)
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