2015年10月20日 17:00
ファストファッションは悪か? 『VOGUE』元編集者らが服への思いを語る
ファストファッションを売るための代償とは
低価格で流行の服が手に入るファストファッションは、手ごろな価格でオシャレを楽しみたい女性たちにとって、いまやなくてはならない存在だ。だが、衣服を作るには当然コストがかかる。手ごろな価格を実現するため、どんな代償が支払われているのか、想像してみたことがあるだろうか?
2013年4月、バングラデシュのダッカ近郊。欧米の大手アパレルの依頼を受けて生産していた縫製工場が入居する商業ビル「ラナ・プラザ」が倒壊し、死者1,100人以上、負傷者2,500人以上を出す大惨事が発生した。違法増築や労働者の安全を無視したずさんな経営が原因で起こった悲劇。そこでつまびらかにされたのは、ファストファッションブランドが生産拠点を置く発展途上国で、貧困にあえぐ女性や子供たちが劣悪な環境の下、労働を強いられていた実態だ。
ドキュメンタリーでファッション業界の裏側を暴く
そんなファッション業界の裏側にフォーカスしたドキュメンタリー映画『ザ・トゥルー・コスト~ファストファッション 真の代償~』が11月14日から公開される。公開に先駆け、都内で10月15日、本作の先行試写会が行われた。
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