くらし情報『実親が迎えに来る可能性もある 漫画家・古泉智浩が伝える里親の実情』
『うちの子になりなよ』(古泉智浩著/イースト・プレス)
里子は、実親から“預かっている”だけ
――不妊治療の果てに里子を預かったということですが、里親制度の存在を知ったきっかけはなんだったのでしょう。
古泉智浩さん(以下、古泉):僕の友人で、お付き合いしている彼女とその連れ子と一緒に住んでいた人がいるんですけど、相手の女性が子どもを置いて突然失踪してしまったんです。でも友人は血の繋がっていないその子を実の子のようにかわいがっていて、「法律相談に行ってその子を自分の籍に入れたいと思っている」って話をしていたんです。僕、そのことにすごいびっくりして、まるで聖人みたいな人だなって思ったんです。その後、自分も離れて暮らしている実子と会ってから子どもが欲しくて仕方なくなって、里親研修を受けることにしました。…
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