2016年4月25日 20:24
ストーブを60回燃やす特集を企画 とと姉ちゃんと『暮らしの手帖』
とした東京消防庁に対し、『暮しの手帖』は約60回ものテストを実施して、「バケツの水で消せる」と主張。公開実験も行われ、『暮しの手帖』側が正しかったことが証明されました。
もちろん、鎭子も“こうやって商品テストをしたらいいのでは?”というアイデアをよく出していたそうです。ベビーカーのテストをする際には鎭子自らベビーカーを押す写真が雑誌に掲載されました。
『暮しの手帖』発のふきんは、1億枚を超える大ヒット
1958年、アメリカ大使館はマスコミで活躍する日本人をアメリカに招待します。これに選ばれていた鎭子も単身アメリカに渡り、2ヵ月間滞在することに。
そこで鎭子が花森から指示されたのは“たくさんのふきんを買って帰ること”。とにかくたくさん買って帰れば、一つくらいはいいふきんが見つかるかもしれない。それを参考にして「本当にいいふきん」を日本で作るのが花森の目的でした。
鎭子が持ち帰った大量のふきんを研究し、吸水性が高いなど使い勝手のよいものを参考に1960年に作られたのが、「日東紡ふきん」。日東紡とのコラボ商品でした。『暮しの手帖』から生まれたこの商品はいまだに日本の家庭で愛され、これまでで1億枚以上も売り上げています。
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