2016年5月6日 21:30
60年間専業主婦だった女性が起業、年商5億に「夫の“付属物”だった時間を取り戻したい」
主婦はどんなに一生懸命にやってもプロにかないません。料理をいくら頑張ってもプロのシェフには負けるし、洗濯をいくら頑張ってもプロのクリーニング屋さんには負ける。専業主婦時代には「働かなくても生きていけていいわね」と言われることもありましたが、あの頃は人間というより誰かの付属物だったんです。今は、付属物として過ごした何十年もの時間を短縮して取り返している気がします。
女として、この時代を生きられてありがたい
――「自立」が働き続けるモチベーションになっているんですね。
和田:そうですね。それと、自分が生きていることも。戦争中には、お国の人のために命を落とした人たちがたくさんいました。戦争では「いい人」ほど死んでしまったのに私は生き残った。それがすごく申し訳ないんです。なぜ生き残ってしまったのだろう。終戦時に自決すべきだったのだろうか、と。
私よりも前の時代を生きた、
平塚雷鳥さんや
神近市子さんといった女性解放運動家の先輩方がいばらの道を開拓してくれたおかげで女の道が拓かれました。まだまだ男女差はあるけれども、自分たちが今、この時代を生きられてありがたいという感謝の気持ちを忘れたくありません。
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