2016年6月14日 20:30
“こうあるべき”が怒りの感情を生む 些細なイライラをマネジメントする方法
分析する必要はありません。あくまでも事実として書き残すだけ。これを、アンガーログといいます。アンガーマネジメントの中心的なテクニックのひとつですね」
激怒していても少し時間が経つと、怒りの気持ちは残っているのに、なぜ怒っていたかを覚えていないことは少なくない。怒ったことを忘れてしまうと、その対処法が見えなくなるので、このアンガーログで記録するのだ。
「アンガーログができるようになったら、自分の怒りの度合いを10段階で数値化します。0をまったく怒ってない普通の状態、10を人生最大の怒りとした場合、だいたいの怒りは1から9の間に収まります。軽くイラっとしたら1〜3、まあまあ腹が立ったら4〜6、すごく頭にきたら7〜9といった感じです。
続けていると自分の中に大まかな目安ができてくると思うので、アンガーログと一緒に記録していきます。書き残すうちに、“すごく怒ったけど、よくよく考えてみるとたいしたことではなかった”という場合があることが見えてきます。怒りを全部一緒くたに考えるのではなく、例えば1〜3くらいなら“本当に必要がある怒りなのか?”と反省してみます。どの一線を超えたら本当に怒る必要があるのか、基準を自分の中に作っていきましょう」
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