くらし情報『「キレる世代」と呼ばれた82年生まれ 肌で感じていた、時代の閉塞感』

2016年6月27日 15:00

「キレる世代」と呼ばれた82年生まれ 肌で感じていた、時代の閉塞感

佐藤:統計上、少年事件は減少傾向にあり、この世代の犯罪者数が特別に多いわけではありません。ただ、社会の注目を集めた犯罪者が偶然多かった。僕らは常に彼らを意識してきたので、知らない方がいることが意外でした。僕らは実際に犯罪とは無縁でも、社会から「キレる世代」と言われ続けることで自己イメージを形成してきた。この世代は「キレる」という言葉に特別な意味を感じていますし、僕らの自意識は、少年Aや加藤智大らに向けられた視線によって形づくられたとも言えます。

佐藤喬さん


「時代を閉塞感が支配している」

——本書では“閉塞感”という言葉を使っていましたね。

佐藤:犯罪者である彼らと、僕のような平凡な青年が共通して感じていたのが“閉塞感”でした。凡庸な言葉ですし、どの世代にも言えることかもしれません。2008年、批評家の加藤周一氏が亡くなる間際「時代を閉塞感が支配している」と表現したんです。まさに、その言葉がこの世代を表すのにぴったりだと感じました。

それから、この世代は多くの変化には晒されたのですが、「社会がわかりやすい特徴を見つけられなかったこと」が特徴です。同世代人らが事件を起こすたびに、ゲームやネット、ひきこもりなどの時代背景と関連づけて怪しげな「世代論」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
YouTube
YouTube
ピックアップ
上へ戻る

Copyright © 1997-2020 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.