くらし情報『「キレる世代」と呼ばれた82年生まれ 肌で感じていた、時代の閉塞感』

2016年6月27日 15:00

「キレる世代」と呼ばれた82年生まれ 肌で感じていた、時代の閉塞感

彼女たちの青春はプリクラ全盛期であり、思春期に「写メール」が登場しました。知り合いのフォトグラファーが、年配者と違い、僕らの世代から下は撮影がすごくラクだと言っていたんです。自分がキレイに写る方法を知っているから、と。彼女たちはプリクラや自撮りで「見せる」訓練をした。

ただ一方で“見られる意識”はみずからを疲弊させますし、30歳前後ともなると結婚や出産を意識する、させられる場面も増えます。『東京タラレバ娘』でもそうですが、仕事でも、ベテランと呼ばれて盤石の地位を築いているわけではないので、下から突き上げられもする。30歳前後は男性にとっても重要ですが、女性の方が社会的プレッシャーが大きいかもしれません。

『アラサーちゃん』と『東京タラレバ娘』の違い

——峰なゆかさんの『アラサーちゃん』(扶桑社)と『東京タラレバ娘』は、どちらも30代を描いていますね。

佐藤:その2つには違った意味合いがあります。『東京タラレバ娘』が成功したのは、著者の東村アキコさん(75年生)がひとつ上の「ロスジェネ世代」で、主人公たちの「名前のない世代」を客観的に観察できたことが要因でしょう。観察の条件は一定の距離を置くことですから、東村さんでなければ描けなかったと思います。

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