サンダルで足が痛い! 足と靴専門の理学療法士に聞く、正しい歩き方と姿勢とは

2017年6月19日 20:45
 


ミュールやサンダルを履いて歩いたら、いつの間にか靴ずれができて痛い……という経験はありませんか。足の痛みをかばうと、歩きかたがぎこちなくなって見た目の美しさも損ないます。歩きにくいミュールやサンダルを美しく履きこなすコツはあるのでしょうか。足と靴専門の理学療法士で、馬喰快歩堂(ばくろかいほどう。東京都中央区)所長の三浦賢一さんにお話を伺いました。

つま先、かかと、アーチラインが原因で前かがみになる

ミュールやサンダルは、足が痛くなっても仕方がないものと考えて履く女性が多いようです。

三浦さんは、「靴ずれくらいで済めばいいですが、中には重いトラブルになる人もいます」と話し、靴の特徴と歩く姿勢について、こう説明をします。

「履き始めは靴ずれが痛むくらいのことでも、無理をして履き続ければ外反母趾(がいはんぼし)や内反小趾(ないはんしし)など、トラブルはより重くなっていきます。

ミュールやサンダルは、つま先が開き、かかとにはホールド部分がありません。足の甲やかかとに靴の押さえがないので、足が前方にすべりやすくなり、かかとは不安定になります。

また、靴の底の土踏まずの部分であるアーチラインと自分の足のアーチラインが合わない靴を履いていれば、それだけで足が前にすべる要因になります。

このようにミュールやサンダルでは、体全体を支える足もとが不安定になるため、バランスをとろうとして無意識に腰を引き、ひざを曲げて前かがみになります。

しかし、その姿勢は、静止時は体のバランスをとりやすくても、歩くときには良い姿勢ではありません。そのまま歩いていると、崩れた姿勢が常態化して、ひざや腰に大きな負担をかけます」

目線、おなか、重心を意識して正しい姿勢で歩く

なんだか思い当たります。ミュールやサンダルでの履き心地はそういうものだとも思っていました。しかし、姿勢の悪さが目立つようにはなりたくありません。

ここで三浦さんは、「ミュールやサンダルを履いている女性に多い、足に悪い歩きかたの例を2つ挙げましょう。それを参考にして、正しい姿勢での歩きかたを体得するきっかけにしてください」と、次のことを指摘します。

足に悪い歩きかた

(1)おしりフリフリ歩き
体幹(胴の部分)が左右にブレて、おしりの位置が体の中心線からずれる不安定な歩きかた。

(2)猫背歩き
ひざが曲がり、腰が丸まっている歩きかた。体幹で体をしっかり支えられていない。

これらについて、三浦さんは次のように説明を加えます。

「2つの例に共通する『体幹がブレる』のは、体の軸を支える筋肉が弱いことが原因です。ミュールやサンダルなどで足の形状に合わない靴を履くと、靴ずれ、内出血などのトラブルをまねきますが、姿勢の悪い歩きかたがその原因となることもあります。

トラブルを防ぐには、まずは自分の足に合った靴を履くことです。そして、足のトラブルを減らすためには、正しい姿勢で歩くことを意識して実践してください。そのポイントは3つあります。ひとつずつ解説しましょう」

歩くときの正しい姿勢

(1)目線をまっすぐ
目線が下向きになれば体が前傾し、猫背にもなります。目線はつねに正面に向けましょう。

(2)おなかを引き締める
体幹を支える腹筋が弱いと、猫背になりがちです。おなかを引き締めて歩くと、腰が伸びて姿勢が改善されます。

(3)体の重心を上に引き上げる
ヒールのある靴を履いた場合、ひざが曲がって腰が下がりがちになります。おしりの下の太ももの裏の筋肉をピンと張り、頭の上から糸で吊り上げられるようなイメージで体の重心を引き上げて歩きましょう。

最後に三浦さんは、足のトラブルに悩む女性に、「長時間歩くときは、ミュールやサンダルは避けましょう。おしゃれをするにも、足にかかる負担を第一に考えて、歩く時間や行く場所に見合った靴を選んでください」とアドバイスをします。

足のトラブルは、避けられないものではないようです。ミュールやサンダルを美しく履きこなすためにも、できるだけ自分の足に合う靴を選び、歩くときの目線や足の運びかた、また筋肉の状態も見直したいものです。

取材・文小山田遥/ユンブル

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