2018年3月22日 20:45
手軽にできる花粉症ケア「鼻うがい」の方法 【耳鼻咽喉科専門医が教える】

ところかまわず連発するくしゃみ、しつこい鼻づまりや鼻水など、花粉症の人にとって、鼻の症状は厄介で何とかしたい切実な悩みです。
その対策として、最近よく耳にするのが「鼻うがい」。第一印象では、「何それ、痛そう」と腰が引けます。
しかし、耳鼻咽喉科専門医で、とおやま耳鼻咽喉科(大阪市都島区)の遠山祐司院長は、「えっ。と思われるかもしれませんが、鼻うがいは耳鼻科では治療法のひとつとして行われており、花粉症のケアになります」と話します。そこで、「鼻うがい」の目的や具体的な方法を聞きました。
生理食塩水を使用し、刺激を避ける
はじめに遠山医師は、「鼻うがい」についてこう説明をします。
「鼻の穴から専用の洗浄液や生理食塩水を注入して、鼻の奥に付着している花粉やほこり、ウイルス、雑菌などを洗い流す方法です。『鼻洗浄』とも呼びます。耳鼻科では、以前から鼻炎や慢性副鼻腔(びくう)炎(ちくのう症)の患者さんに治療として行っています。鼻の粘膜の機能を回復することができます」
そのように聞けば、安心してトライしてみようかという気になります。近頃では、ドラッグストアなどで、いろいろな種類の鼻うがい用の市販品を見かけます。
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