2018年4月28日 15:01
寺島しのぶ、自分の直感を信じて突き進んだ30代「もともと欲が深いんだと思います」

女性が持つ多面性を表現する女優という仕事。美しさも醜さも、すべて生々しくさらけ出す胆力において、日本の女優の中で寺島しのぶさんは抜きん出た存在です。
平栁敦子監督による日米合作映画『オー・ルーシー!』(4月28日公開)で演じたのは、東京で鬱屈した日々を送るアラフォーの女性会社員・節子。
欲望を押し殺してきた女性が悦びを見つけ、ハジけ、傷つき、新たな可能性を見つけようとする姿をチャーミングに演じた寺島さん。前回に引き続き、寺島さんに話を聞きました。
【前編】寺島しのぶ、ドラマはふとした偶然から始まる。
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ハリウッドで気づいた、日本の芸能界との違い
——今回、共演されたジョシュ・ハートネットさんは映画『パール・ハーバー』(2001年)などで知られるスターでありながら、人気絶頂のときにハリウッドから一時離れ、私生活を優先するという思い切ったキャリアの決断をした人でもあります。共演された印象は?
寺島しのぶさん(以下、寺島):とにかくいい人なんですよ。まったくスノビッシュなところがないというか。自分とは違うからハリウッドを離れた、という理由がわからなくもない。
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