
イカした「ババア」になるためのアレコレをつづったエッセイ『ババア★レッスン』(光文社)を上梓した安彦麻理絵さん(49歳)と、親友のライター・吉田潮さん(46歳)に、「ババア」についてお話をうかがいました。
おふたりがあえて「ババア」という言葉を使うのには、女を傷つけるための言葉をポジティブな文脈で使っていって、“呪い”を解きたいという思いが込められています。
「おばさん」より躍動感があって、人間的な面白みと自由さを感じる「ババア」になるために必要なこととは?
安彦さん(左)と吉田さん(右)
ババアの鉄則「老婆心を出さない」
——前回、下の世代に向けて“呪い”を解く側でありたい、という話が少し出ましたが、ほかに何か気をつけていることはありますか?
吉田潮さん(以下、吉田):老婆心を出さないこと!『ババア★レッスン』に登場したレジェンドババアのDJスミロック(餃子店経営・82歳のDJ)なんかは、老婆心ゼロじゃない?
安彦麻理絵さん(以下、安彦):あ~!!確かに老婆心ゼロだわ!
吉田:「老いたババアとして、若い人にひとこと言わせてもらうけど」みたいなのが、まったくないの。
安彦:前にスミロックとご飯食べた時、印象的だったのが、過去の話をしないんだよね。
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