くらし情報『起業は褒められて「みんなのため」が冷笑されるのはなぜ?【富永京子×上野千鶴子】』

2019年7月9日 21:00

起業は褒められて「みんなのため」が冷笑されるのはなぜ?【富永京子×上野千鶴子】

富永:「純粋まっすぐ君」とか。

上野:「純粋まっすぐ君」であることは、何も悪いことないじゃない?「意識高い系」も、意識高くて困ることはない。一見、褒め言葉に見える表現が陥れる意味になるという、アイロニーというか、冷笑ですね。

社会学者の上野千鶴子さん

富永:「純粋まっすぐ君」や「意識高い系」が、何とセットになるかだと思うんです。例えば、ビジネスや起業することに「純粋まっすぐ」とか「意識高い」だったら、「まあ、いるよね」という感じだと思うんです。ただ、それが、自分ではない他の誰かのためや、公共の利益のためだと冷笑されるのかなとも思います。

上野:起業するって、要するに私利私欲でしょ?私利私欲を追求するのは推奨され、公益のためなら冷笑されるの? 私なんて、フェミニズムは確実に私利私欲から始めましたよ。

「世のため人のため」という言い方があるけど、住民運動にしろ消費者運動にしろ、「純粋まっすぐ君」と揶揄(やゆ)された人たちの運動にしても、「オレやワタシをなんとかしろ」という私利私欲からくるものだと思う。富永:「俺のことをなんとかしろ」というのを、自分で解決するのがビジネスで、社会のせいにするのが社会運動、と感じられているのではないでしょうか。

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