くらし情報『“わがまま”で何が悪い?「ノー」を言うことで世界は変わる【柚木麻子】』

2019年8月28日 21:00

“わがまま”で何が悪い?「ノー」を言うことで世界は変わる【柚木麻子】

目次

・おばあちゃんなのに? わがままな野心家で何が悪い
・「ノー」を言うことで世の中が変わる
“わがまま”で何が悪い?「ノー」を言うことで世界は変わる【柚木麻子】

「周りに求められるまま振舞っていても、時代はよくなりません」

柚木麻子さんの小説『マジカルグランマ』(朝日新聞出版)に登場するのは「理想の日本のおばあちゃん」だ。元女優の主人公・正子は75歳。きれいな白髪&着物姿に柔和な笑顔を浮かべて芸能界に再デビューするものの夫の死をきっかけに仮面夫婦だったことがバレ、世間から手のひらを返すような仕打ちを受ける……。

冒頭のセリフは「理想のおばあちゃん(マジカルグランマ)」から脱皮し、本当に自分が望む人生を突進する正子の言葉。

私たちもいつの間にか、「母親らしく」「老人らしく」「女らしく」と、他者が望む「~らしく」という理想像を引き受けて、周りや世間に都合良く振る舞ってはいないだろうか?

これまでも、今の社会や女性が直面している問題を物語に落とし込んで描いてきた柚木さんに、3回にわたってお話を聞きました。

【第1回】妊娠したとたん弱体化した…私が『マジカルグランマ』を書いた理由

おばあちゃんなのに? わがままな野心家で何が悪い

——『マジカルグランマ』の正子は、イメージダウンで女優の仕事がなくなった後も、スポットライトを浴びる快感を求め続け、自宅をお化け屋敷にして「自分でお化けを演じれば、ずっと働き続けられる」

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