くらし情報『“わがまま”で何が悪い?「ノー」を言うことで世界は変わる【柚木麻子】』

2019年8月28日 21:00

“わがまま”で何が悪い?「ノー」を言うことで世界は変わる【柚木麻子】

「ノー」というのは世の中が良くなる契機なんです。

——正子もおとなしく老いを生きるのではなく、不満をまき散らしながらも正直に生きることで、お化け屋敷を成功に導き、ハリウッドに行くという壮大な夢にも王手をかけます。

柚木:そこでまた雇用が生まれますよね。70歳、80歳になっても正子みたいなことを言う人のための娯楽施設ができたり。誰かが「ノー」や「嫌だ」と言ったことから新しい雇用が生まれると思うので、積極的に不満を言うことは経済を活性化させるんじゃないかなと思います。

——正子の親友で、認知症の陽子ちゃんもハリウッドに行くという展開が衝撃でした!

柚木:「注文をまちがえる料理店」が話題になった時、認知症の方の雇用が今後増えるだろうなと思って、今、別件で認知症の方の取材をしているんです。昔のことはよく覚えていらっしゃるので、こちらが様相を変えると、1時間半ぐらい2人で夢中になっておしゃべりすることもある。

だから、認知症の人に変わってもらうのではなく、こちらが出方を変えることで、雇用は大いにあり得る。例えば認知症の俳優専門の芸能事務所をつくるとか、搾取が起きない形を見つけることができれば、そこからまた新しい経済活動も生まれてくるのではないかなと思いました。

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