
『キッパリ!』などの著書を持つ、上大岡トメさんの新刊『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)のインタビュー。
第3回は著者である上大岡トメさんが、本のテーマに「老い」を選んだ理由や、取材で知った驚きの事実についてお聞きしました。
閉経後の老年期があるのは人間の女性だけ???
画像提供:幻冬舎
——そもそも「老い」をテーマに描こうと思ったのは、ご自身の身体の変化がきっかけだったのですか?
トメ:はい。私自身が50歳目前で喘息を発症したり、周りの50代の友人たちが同じように体調を崩しているのを見たのが直接のきっかけでした。同時期に、老いとは経年変化ではなく、遺伝子の中にプログラムされているという記事を読んでショックを受けたことも、「老い」に興味を持った理由です。
それと、もともと人の身体に興味があったというのもあります。人間の脳について描いた『のうだま*』のときもそうでしたが、人間の、自分の身体の中を知りたいと常々思っていました。急に体調を崩して、やはり「老い」に目を背けてはいられない。身体の中では何が起こっていて、これからどうなっていくのか科学的に知りたくなりました。
*「のうだま1、2」
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