くらし情報『「こんなはずじゃなかった」が起こるのも人生【小島慶子】』

2019年10月31日 22:01

「こんなはずじゃなかった」が起こるのも人生【小島慶子】

それから彼女は8年もの間、大統領夫人というパワフルで難しい役割を果たすことになる。

ミシェル・オバマの自伝『マイ・ストーリー』を読んだ。全世界で1000万部を売り上げた話題作だ。平易で率直な語り口で綴られた内容は多くの女性が共感できるエピソードがたくさん詰まっている。

貧困家庭出身の黒人であり女性であるミシェルは、曰く「無視される側」の気持ちをよく知っている。勤勉なミシェルは努力でハンデをはねのけて高学歴と「高肩書き」を手にしたけれど、職場ではその場で唯一の女性であることも多く、大統領夫人になってからもなお黒人であることで差別を経験した。だからこそ彼女の女性のキャリアや社会的地位に対する眼差しは温かく、実感がこもっている。

2016年の大統領選の際、ミシェルがフィラデルフィアで行った民主党のヒラリー・クリントン候補の応援演説の名言がある。「社会を測る物差しは、その社会が女性や少女をどのように扱っているかです」。トランプ候補の女性蔑視発言の数々が問題となり、トランプ氏から性暴力を受けたと被害者たちが次々と名乗りを上げていた中で、この言葉は多くの女性たちの、そして女性を大切に思う男性たちの胸を打った。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
YouTube
YouTube
ピックアップ
上へ戻る

Copyright © 1997-2020 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.