2019年11月6日 10:00
便秘対策で「してはいけないこと」…トイレ&習慣編【臨床内科専門医が教える】

慢性になりつつあるのではと悩む便秘、その改善のために多くの情報を目にしますが、編集部には「実際にどの方法を試せばいいのかよくわかりません」という声が複数届いています。そこで、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の
正木初美院長に尋ねてみました。
毎日排便があっても残便感があれば便秘
まず、便秘とは医学的にどういう状態なのかについて、正木医師はこう説明します。
「便秘とは、出ないだけではなく、便をすっきりと快適に出し切れない状態を言います。日本内科学会では『3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態』と定義しています。
理想は、日ごろの排便リズムが整っていて、トイレに入ってからおよそ3分以内で排便した後に残便感がない状態でしょう」
定期的にトイレに行く時間を決める
その理想の排便状態に近づけたいものです。次に正木医師は、「患者さんにトイレにまつわる話しを聞きとると、逆効果になることをされている場合がかなりあります」と話し、便秘対策にとってNGなことと、適切なケアを挙げます。
(1)便が出るまでトイレに座っている
いきみ続けると、血液が肛門に集まってうっ血するため、痔の原因になります。
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