くらし情報『本当に辛かったのは「母親を好きと言えない」ことだったのかもしれない』

2019年11月20日 20:45

本当に辛かったのは「母親を好きと言えない」ことだったのかもしれない

という気持ちがあったんですよ。夫とはパートナーとして籍も入れていましたが、もう少し堅固なものが欲しいというか(笑)。だから「制度としての結婚」はどうでもよかったんですけど、「子どももいなきゃ」みたいな気持ちがすごく湧いてきた時期があったんです、35歳くらいの頃に。

こういう一般論はすごく嫌で、もっとリベラルでいたい、いなきゃと思うんですけど、自分としてはそういう欲求が強かったですね。実際には不妊治療が必要でしたし、親の介護も重なってストレスが強くて、「新しい家族を作らねばならない」という気持ちに押しつぶされそうになってしまってキツい時期でした。

ふみ:わかります。3巻では愛子が結婚と離婚を経験しますけど、愛子も「新しい家族を作らねばならない」という焦りに急き立てられたんだと思います。結婚・離婚や東日本大震災のことも初めは描くつもりなかったんですけど、物語が進むにつれてやっぱり避けては通れなくなって、自分の中から「もう、性交をする『女』にも、それにより子どもを産む『母』にもならなくて良い」という離婚後の愛子の言葉が出てきた時には、ああ、自分はこんなことを感じていたのだなと驚きました。

渡辺:あそこ、本当にすごかったです。

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