2019年11月12日 20:45
私がまさかの糖尿病? 血液検査のどこを見ればいい?【専門医が教える】

健康診断で年代を問わずにもっとも注目される結果のひとつに、糖尿病があります。35歳の会社員の女性はつい先日、「糖尿病予備群です。詳しい検査をしてください」と告げられ、「ええっ、まさかわたしが!?糖尿病って中高年の病気じゃないの?」とがく然としていると言います。いったいどのようにとらえてどうすればいいのでしょうか。
糖尿病専門医で、『糖尿病は自分で治す!』(集英社)などたくさんの一般向きの著書がある、ふくだ内科クリニック(大阪市淀川区)の福田正博院長に詳しく教えてもらいましょう。
糖尿病専門医の福田正博先生
「血糖値」と「HbA1c」を確認する
はじめに、健康診断の結果のうち、糖尿病かどうかを知るにはどの項目を確認すればいいのでしょうか。福田医師はこう答えます。
「まず、血液検査結果の表にある『血糖値』と『HbA1C(エイチビーエーワンシー。または、ヘモグロビンエーワンシー)』を見てください。これらの数値が基準値以上であれば、糖尿病が疑われます。その場合は医療機関を受診するように指導され、その後、病院で問診と必要な検査を経て確定診断へと進みます」
血糖値という言葉は馴染みがあると思いますが、HbA1cは聞きなれない人も多いようです。
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