2019年11月29日 21:45
失敗より怖いのは“成功のテンプレート”に頼ること【私、失敗ばかりなので】
やっぱり自分も視聴者も、まだ見たことのないおもしろさに出会いたいはずなんですよ。それを探し続ける気力は必要だと感じています。そういう意味では、正直、シリーズ1よりも今のほうがしんどいですね。自分が手掛けた前作よりおもしろいかどうかを、常に問いかけながら作っているので。
——どこまで頑張らないといけないのか、わからなくなりそうですね。そういうときは、周りのスタッフに相談したりするんですか?
内山:脚本家や役者に「おもしろかった?」と聞くことはありますが、今となっては誰に聞いても肯定されるので、逆に孤独な気分になります。私自身もおもしろいと思って作っているので、嘘ではないと思うんですけどね。ここまでくると、もう自分と戦うしかないのかな。ずっと試練が続いている感じです(笑)。
おもしろいドラマは上手に裏切ってくれる
——内山さんはプロデューサーとしていろいろな失敗例・成功例を見てきているから、ご本人が「おもしろい」と言えば周りが賛同してしまうのかもしれないですね。ちなみに、内山さんは最近ドラマを見ていて、どんなときに「おもしろい」「つまらない」と感じますか?
内山:ストーリーが矛盾しているのは特に気にならないんですけど、パターン化しているものはつまらないですね。
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