2020年1月14日 20:50
二枚貝からわずかな接触で感染! 冬に流行するノロウイルスの症状と予防法【臨床内科専門医に聞く】

「ノロウイルス食中毒」(以下ノロウイルス)は、インフルエンザや風邪と並んで冬に患者が多い感染症のひとつです。臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美医師は、「ノロウイルスは感染力がとても強く、ヒトからヒトへと感染して大規模になりやすい特性があります。感染患者が出た場合は、その点を意識して注意してください」と話します。その症状と予防法を聞きました。
ノロウイルスは感染後1~2日で発症する
正木医師ははじめに、ノロウイルスの流行時期や発症のタイミングについて、こう説明をします。
「ノロウイルスは、乳児から高齢者までのどの年齢層でも感染して急性胃腸炎や食中毒を引き起こす、ウイルス性の感染症です。1年を通して感染しますが、とくに毎年11月頃から翌年3月頃までの冬の時期に多く見られます。感染力が強いので、ウイルスを体内に侵入させないことを心がける必要があります。感染して1~2日ほど経つとウイルスが腸管で増殖をして症状が現れます」
ノロウイルスは風邪と違って突然吐き気やおう吐が現れる
次に、ノロウイルスに感染したときの症状について、正木医師は次のように解説を続けます。
「24~48時間後に吐き気やおう吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。
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