と言いますね。
——「権利」と言うんですね。
堀内:はい。子供に忘れられてほしくないですし、子供の父親としての存在感を持っていたい意識の表れだと思います。
国会はいろいろな人たちがいる世の中の縮図
——先ほど「一世代前は〜」とおっしゃっていましたが、フィンランドも男女平等ではなかった時代もあったのですか?
堀内:ありました。1960年代、70年代に女性が少しずつ社会に進出して働きはじめました。当時は、家事も育児も女性がするべきと思われていて、保育園も足りなかったんです。まさに当時、今の日本と同じ状況でした。
——どんなふうにその状況を変えたのですか?
堀内:やはり政治ですね。女性たちの声を代弁する政治家が増えていきました。女性の政治家はそういった声をすくい上げるのが上手なので、それで徐々に変えてきたという状況ですね。
——日本もとにかく女性の議員やリーダーを増やすのが先決でしょうか?
堀内:そう思います。もちろん政治だけがすべてではないですが、近道ではありますよね。制度にしても、何にしても。世の中にいろいろな人たちがいる中で、その縮図が国会にあるべきだと思います。
——マリン首相が誕生した際に、エストニアのヘルメ内相が、貧しい家庭に生まれレジ係として働いた経験を持つマリン首相に対して「売り子」
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