2022年5月17日 16:00
世界初 廃棄される農産物から、キノコの酵素を利用して天然ヒト型セラミドを生産する技術を開発
廃棄農産物として選んだのは「柚子かす」です。福岡県で発生する食品加工残渣である柚子、ホウレンソウ、ビワの種などからの搾りかすを用意してセラミド構造を分析した結果、ヒト角質層に存在するセラミドと同じ骨格なのは柑橘類であることが確認されました。「柚子かす」には香料を取った蒸留かすと、ジュースを搾った果皮種子かすがありますが、よりセラミド精製能力の高いジュースの搾りかすを用いました。
実験の結果、シメジの強い分解酵素や界面活性作用が、「柚子かす」中の糖セラミド(※2)に反応し、天然ヒト型セラミド「柚子かすヒト型セラミド」を得ることができました。
<商品開発の検討>
この「柚子かすヒト型セラミド」を使って商品開発の検討も進めました。自社工場ではサプリメントを、福岡県醤油醸造協同組合(
http://www.fsjk.or.jp/)とはフリーズドライ味噌汁を試作しました。
一般的に美容系サプリメントは1日の摂取量が多く、ただ飲むだけでは続かないという人も多いことから、柚子風味をつけて美味しさを感じる、食べるサプリメントを作りました。味噌汁はもともと発酵食品でセラミドが含有しており、美容に良い食品とされています。