
夏の季節に入りましたね。この季節と言えば、怪談や怖い話ですよね。今回は、皆さんから募集した、<ゾッとする怖い話>を紹介いたします。山道を車で走っていると…私が体験した怖い話は、いまから25年も昔の話です。時期は丁度今頃のことです。当時、私は山間の山村に住んでいたのですが、その時は何か用事があり遠く離れた街まで行った帰りでした。夜の20時過ぎ、いつもの街からの帰り道ではなく、近道をして車を走らせていたのですが、何故か道に迷ってしまいました。そしてウロウロしてるうちにある村の近くに来て気が付きました。そこは、昼間でも人気のない「あまり近づかないほうが良い」と注意を受けている場所でした。「何だかとんでもないとこに出たな」と思いましたが、その村の道を抜けていくしかないので、しかたなく車をはしらせてると、せまい道路の片側に無灯火の車が一台、窓を開けて止まっていました。誰も乗ってる気配はなく、気をつけてとおり過ぎようとした時、その車の後ろの席から、白い手がぬーっと伸びてきました。私の腕をまるで掴もうとするように。大変驚いて半狂乱でクルマを走らせて逃げて、やっと見つけたパン屋に逃げ込みました。あまりの慌てぶりに、店の店員が心配して訳を尋ねるので話すと、やはり近づいてはいけない場所だったのです。
…