ウーマンエキサイトをご覧のみなさんこんにちは。tomekkoです。クズ文豪シリーズ、女流作家も楽しんでいただけたようなので性別に関わらず書いていけたらと思っていますが、今回は正統派?文豪と言えばこの人!日本人初のノーベル文学賞受賞者、川端康成の人生を見ていきましょう。痩せた身体にギョロリと鋭い眼光。ストイックな古武士のような雰囲気ある姿から生み出される美しい表現に流麗な文体。東京帝大卒のエリートで小説のタイプとしては「新感覚派」と呼ばれます。とても真面目な雰囲気でおかしなところがある…?いやいや(やはり)なかなか波瀾万丈なんです!!身近な人の死の経験が多すぎる…泣川端の人生は、幼い頃から晩年まで身近な人の死と向き合い続けるものでした。特に幼少期から人格形成に影響を及ぼす思春期にかけて大切な家族を次々と亡くしているのを知ると、あまりにハードな運命で辛くなります。“孤独の人“という表現がぴったりくる川端。この経験が人との親密な関わり、そしてあたたかい家庭への強い憧れを作っていったのでしょう。初恋は同性だったかも?!そんな川端の初恋は、同性だったかもしれないと晩年に本人が記しています。寄宿舎生活だった中学校で、自分を慕う可愛い後輩と親密に過ごした川端。後年まで文通は続き、完全に恋文にしか見えないような手紙を送りかけて思いとどまったとか。精神的な繋がりではあったものの、少年のころの淡い恋心を何十年も経った時に思い返すって…めっちゃエモいですね。きっと美しくキラキラした思い出なんでしょう…。悲劇の大失恋を経験そんな川端の人生最大の恋愛はなんと13歳の少女!なのですが、プラトニックなままでの大失恋となったようです。初々しい桃割れに結った可愛らしいカフェの女給、伊藤初代は男性客から大人気。現代の感覚で13歳というとちょっと引いちゃいますが、当時は感覚では庶民向けの舞妓さんというところでしょうか。川端は「ちよちゃん」とみんなに可愛がられる初代に夢中になります。かと言って生真面目な性格なので気軽に絡むでもなく、独特な大きな目でじっと人を凝視する癖を大発揮してわかりやすく目で追いまくっていたようですね。ついに初代に思いを打ち明け、16歳になっていた初代とトントン拍子に婚約まで漕ぎ着けた川端。周りの友人たちにも公表し祝福されて、ウキウキと新婚生活の準備などもしていた矢先に悲劇の電報が…!!初代は決して「非常」の理由を言わず川端から去りますが、他の男性に乱暴されたことが原因か…?とも言われています。(真相は不明です)もしこの説が本当であるとすれば、20歳と16歳の未来あるカップルの将来を根こそぎ奪った人間がいたことに怒りを禁じ得ませんね…。後年生活が苦しい初代が頼って来たようですが川端は受け入れなかったそうです。すれ違った運命は、哀しいけれどもう交わることはなかったようです。また川端康成は、かなり特徴的な「眼力」を持っていて、いくつもの伝説を作っているのですが…。意志の強さは目に宿る…?「眼力」がすごい黙ってギョロリと見つめるだけで家賃を取り立てに来た大家さんを諦めさせ、押し入った泥棒が鉢合わせした川端の睨みにおそれをなして逃げ出した!?この眼力、実はこんなことにも大活躍だったそうで…。真面目そうに見えて、実は『借金の天才』でした。(これも昔の文豪あるある)お金のことに頓着のない川端、「金はある時に払えばいいし、ない時は払わなくて良い」という謎持論を持っていました。お金がない時は節約しようとか、借りたら余裕のある時に返すとか…そういった人としての常識がすっぽ抜けていたようです。普通に無銭飲食無銭滞在して払えなければ踏み倒せば良いという…コレは立派なクズ認定ですね。川端得意の睨みで菊池寛は同人誌の印刷代を渋々出すことになり、ある出版社は欲しい壺があるからという理由で金庫の中身を丸ごと持ち出されました。(その額300万円ほど!)さらに名作『伊豆の踊り子』の取材名目だった旅館逗留は数ヶ月に及んだそうですが、なんと1円も宿泊代を払わず踏み倒した…って知ると読後感が微妙になりそう。川端康成と聞いて一番に思いつく『日本人初ノーベル文学賞受賞者』の肩書きですが、この時の賞金を当てにして趣味の骨董品を買い漁り、結果としては賞金の5倍もの額を買っていたという話もあります。死後は未払金が大量に残されたということで…いやぁ〜欲望の強さと常識のなさが合体して周りは大迷惑だったと思います。(物凄い才能があったのも間違いないですが)狂気あふれる過激で変態的な作品も!そんなちょっと破天荒な一面とは別に、動物好きで犬や小鳥などをたくさん飼っては愛でていたようです。『禽獣』という作品の動物への視線もかなり独特…。初代との恋が破れた後、家族を持ち孫も可愛がっていた川端ですが、晩年も近親者に先立たれ、文人仲間の自死を見送る経験もします。最後は弟子であり唯一無二の師友と言われた三島由紀夫の自決に影響を受け、72歳でガス自殺…。その心境は凡人には計り知れませんが、人生の深淵をものすごい「眼力」で観察し、見つめ続けたのでしょう…。「雪国」「伊豆の踊り子」などが有名なのでお堅い印象のある川端康成ですが、愛憎まみれる過激で変態的な作品も実はあるのです。ただただ眠っている少女を眺める老人たちの話「眠れる美女」や、美しい女性のあとをつける男の話「みずうみ」など、狂気が満ち満ちております…。それなのに美しいのが凄い! さすが文豪!有名作品だけでなくディープな川端康成ワールドを覗いてみたい気持ちになりませんでしたか? …また一味違った世界が広がっていますよ!
2024年04月05日公益財団法人大田区文化振興協会(所在地:東京都大田区、理事長:津村 正純)は、大田区の豊かな文学遺産と舞台芸術を融合させた地域密着型イベントとして『馬込文士村 空想演劇祭2023』を2023年12月9日(土)、12月10日(日)に開催いたします。今年度制作する映像作品2点を配信に先がけて上映。さらに昨年度の映像作品から『千代と青児』を舞台公演として上演します。また同時収録の生ライブも実施するなど、本企画ならではのラインナップで映像演劇、そして地域ゆかりの文学作品の魅力をお伝えします。イメージイラストOTA ART PROJECT ロゴURL: ■馬込文士村 空想演劇祭とはかつて大森一帯に存在した「馬込文士村(まごめぶんしむら)」は、尾﨑士郎を中心に、宇野千代、川端康成、萩原朔太郎など、名だたる文豪や詩人たちが居住し、お互いの作品に影響を与えながら交流を深めていました。『馬込文士村 空想演劇祭』は、そんな大田区にゆかりのある作家たちの作品を、演劇やダンスといった実演芸術と共に紹介するために立ち上げた地域密着型の企画です。今年で開催4年目を迎えます。■2023年度 ラインナップ『馬込文士村 空想演劇祭2023』では、今年度制作の映像作品2点を上映いたします。一つは『横笛』(原作:三好達治)、もう一つは『片腕』(原作:川端康成)です。これらの映像作品は大田区の文学遺産を新たな形で提示し、地域とのつながりを強調します。さらに昨年度の映像作品『千代と青児』(原作:宇野千代)を演劇公演として上演。恒例の出演となっているスタンダップコメディアン清水宏による『馬込の文士2023』では、文士の人となりを掘り下げた抱腹絶倒のトークなど、見どころ、聴きどころ満載のラインナップとなっています。なお、今年度発表の2つの映像作品は大田文化の森ホールでの上映会後、2024年1月21日(日)から演劇動画配信サービス「観劇三昧」でも配信を予定しております。『横笛』より清水 宏(スタンダップコメディアン)2022年度制作『千代と青児』より■イベント開催概要・公演名 : OTAアート・プロジェクト『馬込文士村 空想演劇祭2023』 作品上映&演劇公演・上映日 : 2023年12月9日(土)、12月10日(日) 各日14時開演・会場 : 大田文化の森ホール(東京都大田区中央2-10-1)・料金 : 一般 2,000円、18歳以下 1,500円 ※未就学児入場不可・チケット: ・主催 : 公益財団法人大田区文化振興協会、大田区・後援 : 特定非営利活動法人 大田まちづくり芸術支援協会(asca)・協力 : 一般社団法人 大田観光協会、特定非営利活動法人 馬込文士村継承会、特定非営利活動法人 大森まちづくりカフェ、馬込文士村ガイドの会、・制作協力: 劇団 山の手事情社<プログラム>●映像作品(2023制作映像)(1) 『横笛』~詩集「故郷の花」より~(きたまり / KIKIKIKIKIKI)原作 :三好達治構成・振付・演出:きたまり出演 :やまみちやえ(太棹三味線)、山道太郎(声)、嵯峨治彦(馬頭琴)、石原瀞山(尺八)、きたまり(ダンス)撮影場所 :馬込ハウス、洗足池公園(2) 『片腕』(劇団 山の手事情社)原作 :川端康成演出 :斉木和洋出演 :谷 洋介、名越未央、松永明子、渡辺加奈子、有村友花撮影場所 :本妙院●演劇公演(2022制作映像より)・『千代と青児』(劇団 山の手事情社)原作:宇野千代出演:越谷真美、山本芳郎、川村 岳、中川佐織●スタンダップコメディ・『馬込の文士2023』出演:清水 宏■「馬込文士村 空想演劇祭」アートディレクター 安田雅弘(Yasuda Masahiro)東京生まれ。演出家。劇団 山の手事情社主宰。早稲田大学在学中に劇団を結成、日本の現代演劇を代表する劇団の演出家として、国内外で評価されている。2013年ルーマニアのシビウ国際演劇祭より「特別功労賞」を受賞。さまざまなワークショップの講師もつとめ「自分を魅力的に見せる多方面にわたるヒント」としての〈演劇的教養〉を一般社会で活用することにも力を注いでいる。2018年『魅せる自分のつくりかた』(講談社選書メチエ)を上梓。■劇団 山の手事情社1984年、早稲田大学演劇研究会を母体に結成。以来、一貫して「演劇にしかできないこと」を追求する、実験的な作劇を展開。1993年・1994年には“下丸子[演劇]ふぇすた”に参加し、現代演劇を代表する舞台芸術集団として発展。1997年より現代人を制約された動きで表現する《四畳半》という演技様式に取り組み、近年海外での公演も多い。2013年に専用の稽古場及び事務所を大田区に移転。地域との連携も積極的に実施。代表作は、「テンペスト」「タイタス・アンドロニカス」「オイディプス王」「道成寺」「傾城反魂香」など。■公益財団法人大田区文化振興協会について名称 : 公益財団法人大田区文化振興協会代表者 : 理事長 津村 正純所在地 : 東京都大田区下丸子3-1-3 大田区民プラザ内設立 : 1987年(昭和62)7月事業内容: ・大田区内文化施設の管理運営・公演、展示等様々な主催事業の実施・区民の自主的文化活動の支援 等URL : 公式SNS : X(旧Twitter) Instagram YouTube LINE Facebook 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月01日高橋一生と奈緒が共演、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」から始まる、川端康成の代表作「雪国」をドラマ化することが決定した。発表後90年近くたった今もなお各国語に翻訳され、世界中で愛読されている川端康成の代表作「雪国」。雪景色が作り出す風景美のなか、文筆家・島村と芸者・駒子の恋愛が、「純粋」「情熱」「虚無」「徒労」をキーワードに繊細な心理描写でつづられ、日本人初のノーベル文学賞作品となった。ドラマ化にあたっては、原作の行間に隠された感情や行動を丁寧にときほぐしていく。トンネルを抜けた先の「雪国」は、主人公・島村(高橋さん)にとっての異世界。表情を変える雪景色は、芸者・駒子(奈緒)への島村のまなざしを表す心象風景。そして、現実を覆い隠す雪。風景と心理をクロスオーバーさせながら、物語を紡いでいく。“白”の繊細な陰影を背景に見え隠れする人間ドラマを、映画テイストあふれる叙情的な映像で描き出し、世界にもアピールする映像コンテンツに仕上げる予定という。あらすじ雪国に向かう汽車の中で、島村は病人の男・行男に寄り添う若い娘・葉子を見る。ガラス窓に映る2人は夫婦のようにも見え、どこかこの世ならぬ幻灯のようでもあった。そして、宿に入った島村が半年ぶりに再会した駒子は、芸者になっていた。一晩をともに過ごす島村と駒子。翌日、駒子の住む部屋を訪れた島村は、そこで葉子に会う。病の行男も同居しているようだった。行男と自分が幼なじみであると語る駒子。しかも、駒子が芸者に出たのは、行男の治療費のためだったという。それなのに、なぜ行男に寄り添っていたのは葉子だったのか。駒子、行男、葉子――。3人を結んでいる糸が次第に明らかになっていく。だが、全てが「徒労」であると感じる島村の目に映っていたのは…。ドラマ「雪国-SNOW COUNTRY-」は2022年春、BSプレミアム・BS4Kにて放送予定(90分)。2022年度、NHKワールドJAPAN(英語字幕)ほかにて放送予定(NHKワールドJAPANは各50分の前・後編)。(text:cinemacafe.net)
2021年11月30日株式会社ビーロット(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮内誠、東証一部:3452)を事業主とする、カプセルホテル「ナインアワーズ中洲川端駅」では新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い臨時休館しておりましたが、営業を再開いたしましたのでお知らせいたします。1. ナインアワーズ中洲川端駅について『ナインアワーズ中洲川端駅』は福岡市地下鉄「中洲川端駅」に直結する商業施設「博多リバレインモール」地下1階にあるカプセルホテルです。「博多駅」まで2駅、「福岡空港駅」まで4駅と、ビジネス及び観光において大変利便性の高い場所で、清潔で快適な空間とスマートなサービスをご提供いたします。2.当ホテルの感染対策お客さまならびにスタッフの健康と安全を最優先に、感染症予防・拡大防止策に取り組んでおります。検温・手指の消毒・マスク着用はもちろんのこと、営業再開後は共用スペース及び手が触れる箇所の消毒を頻繁に実施し、カプセル内を紫外線で照射することでウィルスを除菌しております。3.サービスアメニティ各種4.営業再開記念キャンペーン実施中!公式HPよりご予約いただいたお客様限定(先着50名様)公式HPより宿泊をご予約いただいたお客様に、持ち運びに便利な当社オリジナル「除菌ウェットティッシュ」を進呈させていただきます。野外でも手洗いの代わりにウェットティッシュでサッと拭けますので、ぜひご利用ください。※お1人様につき1つ進呈させていただきます※キャンペーンは予告なく終了させていただく場合がございます※他のキャンペーンとは併用いたしかねますナインアワーズ中洲川端駅公式HP B-Lot公式Instagramアカウントフォロー&ご宿泊いただいたお客様限定(先着30名様)当社B-Lot公式Instagramのアカウントをフォローしご宿泊いただいたお客様に「9hオリジナル TAMANOHADA SOAP」を進呈させていただきます。※お1人様につき1つ進呈させていただきます※キャンペーンは予告なく終了させていただく場合がございます※他のキャンペーンとは併用いたしかねますB-Lot公式Instagram Twitterではスタッフがお得な情報を発信中Twitterでは当ホテルのお得なキャンペーン情報の他、思わず泊まりたくなるようなワクワクするような、様々な情報をお届けしますので、ぜひフォローしてください。ナインアワーズ中洲川端駅Twitter 5.「ナインアワーズ中洲川端駅」概要・施設概要:ナインアワーズ中洲川端駅(9h nine hours Nakasu-Kawabata station)・所在地:〒812-0027 福岡市博多区下川端町3-1 博多リバレインモールB1F・TEL:092-283-8755・営業時間:24時間・休業日:年中無休・客室数:全127室(男性61室/女性66室)・アクセス:福岡市地下鉄「中洲川端駅」出口6より直結・事業主:株式会社ビーロット・運営会社:ビーロット・ホスピタリティマネジメント株式会社・公式HP: <問い合わせ>株式会社ビーロット担当:児玉・永山TEL: 03-6891-2525E-mail: info@b-lot.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月08日3月いっぱいで、まる60年の歴史を刻むNHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)。第1作『娘と私』(’61年)は、文豪・獅子文六による自伝的小説が原作。続く第2作『あしたの風』(’62年)は壺井栄、第3作『あかつき』(’63年)は武者小路実篤と、名だたる文豪が原作に携わった。さらに、ノーベル文学賞受賞作家の川端康成も、第5作『たまゆら』(’65年)の原作を手がけている。最高視聴率62.9%をたたき出した第31作『おしん』(’83年)は、明治から昭和を生き抜き、スーパー業を営む女性の一代記。好景気に沸く日本人が忘れかけた、ものの大切さや清貧を描いた。男性中心社会の明治時代を生き抜く女性の気骨を描いたのは、第36作『はね駒』(’86年)。ヒロイン役・斉藤由貴の好演も光り、最高視聴率は49.7%を記録。また、第88作『あまちゃん』(’13年)の舞台となった岩手県久慈市は、朝ドラ人気が町おこしに一役買った。そんな朝ドラの次回作『おかえりモネ』のヒロインは、第100作『なつぞら』(’19年)でなつの妹を演じた清原果耶。「ヒロインの妹を演じた女優が、数年後にヒロインとして帰ってくるというのが“王道”になってきていますね」そう語るのは、ドラマウオッチャーの田幸和歌子さんだ。第92作『まれ』(’15年)の土屋太鳳は第90作『花子とアン』(’14年)で、杉咲花は第94作『とと姉ちゃん』(’16年)でヒロインの妹役に。「朝ドラの撮影はとても過酷。ヒロインを選ぶ際に、“出演歴がある”ということが、作り手にとってひとつの判断材料になっているのでしょう」(田幸さん・以下同)ちなみに、’21年後期に放送予定の『カムカムエヴリバディ』のヒロインの一人である川栄李奈は、『とと姉ちゃん』に出演歴がある。■朝ドラにはなぜ“ダメ父”が多い?邪魔だと娘を奉公に行かせる第103作『おちょやん』テルヲ(トータス松本)の“クズ父”ぶりは話題に。「第85作『カーネーション』(’11年)のヒロイン・糸子の父・善作(小林薫)が代表的ですが、“愛すべき存在でありながらヒロインが最初にぶつかる障害”の象徴として、ダメ父が登場しているように感じます」『まれ』の父・徹(大泉洋)は、ヒロインが夢嫌いになってしまうほどに、常に夢見がちだった。「こちらは、ヒロインの“反面教師”として描かれています」ただ、テルヲの場合は、あえて“わかりやすいクズっぷり”を見せることで、視聴者のSNSなどでの反響をうかがっているように見えていまいます(苦笑)’22年に放送が予定される第106作『ちむどんどん』では、黒島結菜がヒロインに抜擢。朝ドラの歴史はまだまだ続く。「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月17日3月いっぱいで、まる60年の歴史を刻むNHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)。そこで、出演者たちの“特ネタ”はもちろん、人に話したくなるトリビアをクイズ形式で出題!あなたの“マニア度”は……?【Q1】川端康成が原作を手がけた作品の名前は?60年前に産声を上げた朝ドラ。第1作『娘と私』(’61年)は、文豪・獅子文六による自伝的小説が原作。続く第2作『あしたの風』(’62年)は壺井栄、第3作『あかつき』(’63年)は武者小路実篤と、名だたる文豪が原作に携わった。さらに、ノーベル文学賞受賞作家の川端康成も、第5作『たまゆら』(’65年)の原作を手がけている。【Q2】「1話15分」という“伝統”を作った作品は?『あしたの風』から、1話15分、月〜土曜日の放送が定着。月〜土曜日の週6回放送は第101作『スカーレット』(’19年)まで58年間続き、1話15分という放送時間はいまなお続く“伝統”となっている。【Q3】初めて主題歌がついた作品は?いまでは人気歌手が手がけることが通例となっている朝ドラの主題歌。初めてオープニングの主題歌に歌詞がついたのは、第32作『ロマンス』(’84年)から。主人公を演じた榎木孝明が歌い上げた。【Q4】いちばん最後にロケ地に選ばれた都道府県は?『たまゆら』は、ロケ地となった宮崎県に当時新婚カップルが押し寄せ、“ご当地ブーム”の先駆けとなった。また、第88作『あまちゃん』(’13年)の舞台となった岩手県久慈市も、朝ドラ人気が町おこしに一役買った。第80作『つばさ』(’09年)の舞台は、それまでロケ地になっていなかった埼玉県。この作品で、朝ドラは全都道府県でのロケを達成。【Q5】人気作『おはなはん』でブームになったものとは?家事そっちのけで主婦がくぎ付けになったといわれるほどの社会現象となった第6作『おはなはん』(’66年)。ヒロイン・はなが着ていた「小紋」柄の着物は、“朝ドラ発”の人気商品に。【Q6】最後までヒロインが“結婚しなかった”作品は?血のつながりをこえた父と娘の家族愛を描いた第27作『まんさくの花』(’81年)は、ヒロイン(中村明美)が最後まで結婚しなかった、珍しい作品となった。【Q7】視聴者が“延命”を嘆願した人物とは?第11作『繭子ひとり』(’71年)では、ヒロイン・繭子(山口果林)が恋する男(露口茂)が死んでしまう。しかし、視聴者から「どうか死なせないで」と延命の嘆願が寄せられたという。’22年に放送が予定される第106作『ちむどんどん』では、黒島結菜がヒロインに抜擢。朝ドラの歴史はまだまだ続く。「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月17日2008年の映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』や、2010年の映画『英国王のスピーチ』『ハリー・ポッターと死の秘宝』などで名高い映画音楽の巨匠アレクサンドル・デスプラが、川端康成の短編小説「無言」を原作に満を持して書き下ろした初のオペラ『サイレンス』が日本で初上演される。2019年2月にルクセンブルクで世界初演されたこの作品は、同年3月にパリでも上演され、大好評を博している。出演には、ルクセンブルクを拠点とする世界最高峰のアンサンブル「アンサンブル・ルシリン」のほか、今回の公演のために新たにオーディションによって選ばれた実力派キャスト、そしてフランスで活躍する永田鉄男が撮影監督を務めた映像等、あらゆるジャンルのトップ・アーティストが集結。「今まさに観るべき舞台」との評価に相応しい仕上がりだ。大の日本好き、日本通でもあるデスプラは、今回川端の小説にインスパイアされ「表現手段を失ったアーティストは、どう表現していくか、どうコミュニケーションしていくか」というテーマのもとでこのオペラを作曲したという。映画界の巨匠が手がけるオペラの切れ味やいかに!?『サイレンス』特設サイト()【関連リンク】『サイレンス』関連企画 映画音楽の巨匠アレクサンドル・デスプラが語る音楽の世界()●公演概要1月18日(土)ロームシアター京都サウスホール1月25日(土)神奈川県立音楽堂(木のホール)*1月25日(土)の音楽堂公演では、終演後、川端康成の研究家としても知られる、鎌倉文学館の館長、文芸批評家の富岡幸一郎氏と、デスプラ、ソルレイの3名によるアフタートークも予定。【関連リンク】音楽堂公演情報ページ()アレクサンドル・デスプラとソルレイ●アレクサンドル・デスプラ(作曲・台本・指揮)フランス/パリ出身。映画音楽の作曲家としてヨーロッパのアート作品からハリウッド大作まで幅広く手がけ、グラミー賞、ゴールデングローブ賞で音楽賞を多数受賞している。2005年、『真夜中のピアニスト』でベルリン国際映画祭銀熊賞とセザール賞を受賞した。また、2006年の『クィーン』、2008年の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、2010年の『英国王のスピーチ』でアカデミー賞にノミネートされている。2014年の『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞を初受賞。『シェイプ・オブ・ウォーター』はゴールデングローブ賞最優秀作曲賞、アカデミー賞作曲賞を受賞。●ソルレイ(台本・演出)アレクサンドル・デスプラの公私ともにパートナーであるソルレイ(ドミニク・ルモニエ)は、デスプラ作品の演奏を多く手がけるトラフィック・クインテットのヴァイオリニストであり、CD録音なども多く手がけた。現在はオペラや室内楽などにおいて、演出、ステージデザインやアートディレクションなど活動の領域を広げ、多岐に渡って活動している。
2020年01月16日「家は『私の』とか『彼女の』とか、絶対に所有格で語られるもので、逆に誰も住んでいない家屋は『家』とは呼べないような…。考えてみたら不思議なものだなぁと」ある一族の暮らしや秘密、言わなかった思いなどを、3世代の視点で描き出す青山七恵さんの『私の家』。同棲を解消し、実家に戻っている27歳の鏑木梓の祖母・照の四十九日の法要に、親族が集まるところから物語は幕を開ける。「ああいう場では、普段は全然会わない人も集まります。親戚という以外の何の接点もなかったりするのに、妙な一体感があって面白いですよね。3つの点をつないだときにできる切断面の面積を求めよ、みたいな算数の問題がありますが、この小説でも、外から見ただけではわからない図形が、いろいろな世代や家という場を点として描くことであれこれ見えてくるのではないかと思ったんです」作中でも、語り手に見えている家や家族は、別の語り手から見ればまた違った形をしていたりする。たとえば、照には照の親心があったわけだが、幼い頃に叔母・道世の家に預けられた祥子には人知れぬ寂しさがあり、兄・博和が長く音信不通だった理由も博和なりにある。そうした思いのズレにリアリティがあり、同時にそれは、共感を誘う美点だ。家は、目に見えたり直に触れられたりする場所というだけでなく、思いや記憶が積み重なった宙にもあるものなのかなとも思う、と青山さん。「私が作家になっていろいろ描いていることも、実は祖先の誰かから渡されたものなのかなと。たとえば会ったことのない曽祖母も、いま会って話したら意外と気が合うのでは。もしかしたらその人が生きている間に考えきれなかったことを代わりに考えているのかなと思ったり(笑)」ちなみに青山さん自身の「家」観をうかがってみると、「一人暮らしをしているいまの部屋にはものすごく愛着があるんですが、作家のための長期滞在のプログラムでフランスのサン・ナゼールに滞在したとき、その家は私の所有物でもないのにどこかに出かけて戻ってくると『家に帰ってきた』とほっとしていました。人と家とは案外緩やかなつながりで結ばれているもので、『私の家』と呼べる場所は人生にいくつもあるのかもしれません」あおやま・ななえ作家。1983年、埼玉県生まれ。’05年「窓の灯」で文藝賞を受賞しデビュー。’07年「ひとり日和」で芥川賞、’09年「かけら」で川端康成文学賞を受賞。『踊る星座』ほか著書多数。『私の家』鏑木家の次女の梓、母の祥子、父の滋彦、大叔母の道世、伯父の博和、亡くなった祖母の照らがそれぞれに抱えていた内緒の思いが交錯する。集英社1750円※『anan』2019年12月25日号より。写真・土佐麻理子(青山さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年12月23日女優の前田敦子が20日、都内で行われた主演映画『葬式の名人』の公開初日舞台挨拶に登壇し、胸元がざっくり開いたロングワンピース姿を披露した。本作は、大阪府茨木市で生まれ育った川端康成の作品群をモチーフに、同市を舞台に奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々を描いた物語。大阪・イオンシネマ 茨木で先行公開され、たった1館の上映ながらすでに動員1万2,000人、興行収入1,500万を突破している。舞台挨拶では、前田、高良健吾、白洲迅、尾上寛之、中西美帆、奥野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香、樋口尚文監督が豪華集結。女手一つで息子を育てる渡辺雪子役で、母親役と関西弁のせりふに初挑戦した前田は、胸元がざっくり開いたロングワンピース姿で登場した。そして、「やったねー尾上さん」「やったよ」と、ロケ地である茨木市出身の尾上と喜び合い、「撮影した場所で受け入れてもらえるのが一番うれしいですし、みなさんにも見に来てもらえて本当にうれしいです」とメッセージ。また、「本当に前向きな明るい気持ちで終われる清々しい映画です。“夢の世界へ行ってらっしゃい”って感じですかね」と独特な表現で魅力をアピールし、「でも寝ないでください」と付け加えると、会場から笑いが起こった。
2019年09月21日女優の前田敦子が20日、都内で行われた主演映画『葬式の名人』の公開初日舞台挨拶に登壇。AKB48を牽引していた10年前の多忙ぶりを振り返り、「そのスケジュールうらやましいって思いました。すごい頑張ってたんだなって」と話した。本作は、大阪府茨木市で生まれ育った川端康成の作品群をモチーフに、同市を舞台に奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々を描いた物語。前田は、女手一つで息子を育てる渡辺雪子役で、母親役と関西弁のせりふに初挑戦した。なお、大阪・イオンシネマ 茨木で先行公開され、たった1館の上映ながらすでに動員1万2,000人、興行収入1,500万を突破している。舞台挨拶では、高校時代のクラスメートが10年ぶりに再会し、思い出話に花を咲かせる“一夜限りの同葬会”から巻き起こる物語にちなんで、それぞれ10年前の自分がどうだったか思い出話で盛り上がった。前田は、マネージャーが10年前の9月20日のスケジュールを調べてくれたそうで、「レコーディングして、握手会して、ソロのグラビア撮影がありました」と紹介。さらに、「次の日から3日間かけて地方6カ所巡って、その4日後にニューヨークに行っていました。たぶんアニメのイベントで。その2週間後にはハワイに行っていました」と怒涛のスケジュールを明かした。そして、「そのスケジュールうらやましいって思いました。すごい頑張ってたんだなって」と懐かしそうに話し、「『そのときの頑張りの体力のおかげで今すっごく元気だよ』って言いたいです」と当時の自分にメッセージ。ハードスケジュールすぎて「どこ行っても何も覚えていない」と言い、「『今だったらもっと楽しめるよ』とも言いたいです」と笑った。
2019年09月20日「嵐」櫻井翔と有吉弘行が司会を務める「櫻井・有吉THE夜会」。9月19日(木)今夜放送回のゲストに、女優の前田敦子が出演。先日第1子を出産した前田さんが最新プライベートを明かすほか、「Perfume」あ~ちゃんも登場する。2005年、AKB48のメンバーに選ばれ立ち上げ期からグループをリード。ブレイクの立役者となると、女優としても「毒島ゆり子のせきらら日記」や「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」などでその演技力が高く評価され、今年に入ってからも『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』『町田くんの世界』『旅のおわり世界のはじまり』と精力的に出演を続ける前田さん。今回は先日出産した前田さんが“食べて痩せる”衝撃の産後ダイエット法など、令和に入ってからの最新プライベートを大公開する。また2005年にメジャーデビュー、「ポリリズム」でブレイクすると「セラミックガール」「love the world」などが立て続けにヒット。日本だけでなく海外でも活躍し、いまや世界的なアーティストとなった「Perfume」からメンバーのあ~ちゃんが登場。今回はあ~ちゃんの自宅で起きた(秘)事件をメンバーが暴露。またSNSで話題の技に愛犬のぽぽたんが挑戦する。今夜のゲスト、前田さんが主演を務める映画『葬式の名人』は9月20日(金)より全国にて公開。大阪府茨木市で生まれ育った川端康成の作品群をモチーフに、奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々を描く同作で、前田さんは女手一つで息子を育てる渡辺雪子を演じる。雪子ら同級生を不思議な一夜に巻き込む豊川大輔を高良健吾が演じるほか、『HiGH&LOW THE WORST』も期待の白洲迅も出演する。「Perfume」は初のベストアルバム「Perfume The Best "P Cubed"」が好評発売中。「櫻井・有吉THE夜会」は9月19日(木)今夜22時~TBS系で放送。(笠緒)
2019年09月19日いま映画やドラマに引っ張りだこの若手俳優・白洲迅が出演する最新作『葬式の名人』がもうすぐ公開。この度、公開に先駆けて、今作でなんと“遺体役”に挑戦した白洲さんの場面写真がシネマカフェに到着した。大阪府茨木市を舞台に、奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々を描く本作。茨木市で生まれ育った川端康成の作品群をモチーフに、茨木市にてオールロケを敢行。前田敦子が女手一つで息子を育てる渡辺雪子、雪子ら同級生を不思議な一夜に巻き込む豊川大輔を高良健吾が演じている。そして、主人公たちの同級生で中心的人物である吉田創役を白洲さんが務めている。『BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-』では主演を務め、「僕はまだ君を愛さないことができる」ではW主演。現在放送中の「刑事7人」にも出演し、刑事・野々村拓海役で活躍。『HiGH&LOW THE WORST』「ハル~総合商社の女~」など待機作にも注目が集まる白洲さん。今作で演じる吉田は、高校生の頃、甲子園を目指す野球部のエースだったが、怪我により野球部はもといクラスメートのもとからも去ってしまう。到着した場面写真では、そんな去ったあとから10年後、再び母校を訪れた吉田の姿が。吉田は校門前で遊ぶ子どもからの球を受けると「ええ球や」と爽やかスマイル。取りにきた野球部の中には、母校の教師となり、野球部顧問、さらに吉田とバッテリーを組んでいた豊川が…。また、当時のエースの面影感じる見事な投球モーションを披露する吉田。豊川はそこで目の前にいるのがかつてのバッテリー吉田だと気づき、まさかの再会もつかの間、驚きの展開に発展していく――。最後は、吉田のクラスメートであった雪子、息子・あきお(阿比留照太)、そして豊川らがあることがきっかけで高校時代に入り込んでしまうシーンでの1枚。昔と同じように応援団として太鼓を叩く姿があり、3人に気づき「俺を見てくれ!」と言わんばかりの表情を見せている。突然去り、再び現れた吉田。本作では、全く読めない行動を起こす彼中心でストーリーが進む、重要なキーパーソンとして登場している。『葬式の名人』は9月20日(金)より全国にて公開。※8月16日(金)茨木市先行(cinemacafe.net)■関連作品:葬式の名人 2019年9月20日より全国にて公開、8月16日茨木市先行(C) “The Master of Funerals” Film Partners
2019年09月12日官能という言葉を、セックスをするという狭い世界から解き放ち、読者の五感をくすぐるように描き出す田中兆子さん。『私のことならほっといて』は、恋人に裏切られた若い女性の小さな復讐とカタルシスの物語「歓びのテレーズ」や、娘の視点から母の愚かで一途な愛を描く「薄紅色の母」など、少女から大人までを主人公にした7つの短編集。女性たちがふとした瞬間に触れる、自分だけの“官能”を描く短編集。「文芸誌の官能特集などに寄稿したものをまとめました。そのつど編集の方といろいろやりとりしながら、百合風あり、ディストピアものありと、いろいろなテイストに挑戦できて楽しかったです」表題作で描かれるのは、人妻の破滅的な恋。〈私〉はダブリンの街で見知らぬ男性に心惹かれるが、それは夢での逢瀬。しかし、その夢の中で続く不倫は、やがて平穏だった日常生活を侵食し始めて…。「私も、子どものころからの妄想グセが夢でも続いて、何日も何年も続くシリーズドラマのようになってしまったことがあります(笑)。私の場合、創作のきっかけとして、記憶はまるで頼りにならない。なので、妄想や夢や偶然見かけたニュースなどがごっちゃになって、それがふと立ち上がってくる感じです。短編は特に、ジョゼフ・コーネルの“箱作品”のようなものに近いかも」好きな文芸作品の持つイメージにインスパイアされることも多いそう。たとえば、表題作のモチーフは、篠田節子の短編「レクイエム」で扱われたある種のタブー。死別した夫の片脚と同居する未亡人の心理を描いた「片脚」は、田中さんが川端康成の「片腕」という作品を偏愛しており、そこから考えたお話だという。「私はセックスシーンよりフェティシズム的な世界を書くのが好きですが、自分自身に何かフェティッシュな欲望があるかといえばそうでもないんです。強いて言えば、肉体の質感やかたちの変化を観察すること。編集さんにも『男女問わず、人体描写がねちっこいですね』と言われました(笑)。若くてぴちぴちした肉体だけではなく、老いてしなびたのも味わいがあります。やせただの、色つやが悪くなっただの、そういう変化を愛でる気持ちに愛を感じてしまう。登場人物はみなちょっと病んでいたり変だったりするけれど、そういう人も肯定したいんです」たなか・ちょうこ1964年、富山県生まれ。作家。2011年、「べしみ」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。同作を含む処女短編集『甘いお菓子は食べません』が話題に。他の著書に『徴産制』など。『私のことならほっといて』著者1年ぶりの新刊は、リベンジ・ポルノ、匂いフェチ、管理された生殖など、現代的で切なくて、ちょっときわどいエロスの世界が7編。新潮社1500円※『anan』2019年7月31日号より。写真・土佐麻理子(田中さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天沙子(by anan編集部)
2019年07月28日映画『葬式の名人』が、2019年9月20日(金)より全国ロードショー。前田敦子×高良健吾で、文豪・川端康成の世界を描き出す。文豪・川端康成作品が原案映画『葬式の名人』は、『雪国』『舞姫』『伊豆の踊子』など数々の名作を世に送り出した、ノーベル文学賞受賞作家・川端康成の作品が原案。本作では『葬式の名人』『師の棺を肩に』『片腕』『バッタと鈴虫』『十六歳の日記』『古都』『少年』『化粧の天使達』からモチーフを得て、“葬式”をテーマにしたこれまで“見たことも聞いたこともない”奇想天外なお通夜の物語を描き出す。奇想天外なお通夜の物語主人公はシングルマザーの雪子。簡素な木造アパートで息子と二人で暮らしている、28歳の女性だ。ある日雪子のもとに届く一通の手紙、それは高校時代の同級生の訃報だった…。卒業から10年。時を経て通夜に集まった同級生たちを待っていたのは、これまで“見たことも聞いたこともない”奇想天外なお通夜。主人公の雪子と、彼女の同級生たち、そして不思議な一夜に巻き込む豊川を中心に物語は進んでいく。出演・前田敦子×高良健吾主人公・雪子を演じるのは『旅のおわり世界のはじまり』の前田敦子。実生活でもママとなった前田が、子育てに奮闘するシングルマザー役を演じる。雪子たちを奇想天外なお通夜に導く豊川役は、『多十郎殉愛記』『アンダー・ユア・ベッド』等主演作が相次ぐ高良健吾だ。雪子の同級生・吉田役に、映画・ドラマ『BACK STREET GIRLS –ゴクドルズ-』で主演を演じた俳優・白洲迅。そのほか、尾上寛之、中西美帆、岡野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香など若手俳優が同級生役を演じ、笑いあり涙ありの同葬会を繰り広げる。また、川端康成原案となる映画『葬式の名人』では、川端の世界を象徴する謎の女役として、有馬稲子を起用。撮影も川端康成が18歳まで過ごした大阪府茨木市で行われている。メガホンをとるのは樋口尚文。映画評論家として知られる樋口の劇場用映画2作目となる。ストーリー大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と二人で暮らしている 28 歳・雪子。ある日、彼女のもとに高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から 10 年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった――。【作品情報】映画『葬式の名人』公開日:2019年9月20日(金)全国ロードショー※8月16日(金)大阪・茨木市先行ロードショー出演:前田敦子、高良健吾、白洲迅、尾上寛之、中西美帆、奥野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香、中江有里、大島葉子、佐伯日菜子、阿比留照太、桂雀々、堀内正美、和泉ちぬ、福本清三、中島貞夫、栗塚旭、有馬稲子監督:樋口尚文
2019年04月30日前田敦子×高良健吾の共演で、川端康成・原案の物語を映画化する『葬式の名人』。この度、ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。シングルマザーの主人公・雪子を演じるのは、実生活でもママとなり、黒沢清監督『旅のおわり世界のはじまり』の公開も控えている前田敦子。女手一つで息子を育てる母親・渡辺雪子を逞しく演じた。また、雪子たち同級生を不思議な一夜に巻き込む豊川役は、『多十郎殉愛記』『アンダー・ユア・ベッド』など主演作が続く高良健吾が務めている。そして、主人公たちの同級生で中心的人物である吉田役には、映画・ドラマ「BACK STREET GIRLS ーゴクドルズー」で主演を務めるほか、連続ドラマなどにも引っ張りだこの白洲迅。本作脚本のモチーフである川端康成の世界を象徴する謎の女役に、日本映画界の至宝・有馬稲子。そのほか、尾上寛之、中西美帆、岡野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香など、実力派の若手俳優たちが同級生を演じ、笑いあり、涙あり、お祭りのみこしさながらに棺桶を担いで練り歩く“同葬会”が盛り上げる。映画評論家として知られる樋口尚文監督の劇場用映画第2作目となる本作は、川端康成が18歳まで過ごした大阪府茨木市で撮影。川端の学び舎である茨木高校の後輩で、『太秦ライムライト』脚本・プロデューサーを務めた大野裕之が脚本を執筆した。日本を代表する実力派の俳優とスタッフが結集し、川端文学の豊潤な世界を笑いと涙を織り交ぜた人間ドラマに仕上がっている。『葬式の名人』は9月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:葬式の名人 2019年全国にて公開予定
2019年04月27日1961年の放送開始から、58年間、女性の生きざまや社会が抱える問題を描いてきた朝ドラ。すべてのドラマに、「あっ!」と驚くようなトリビアが隠されている――。「NHK朝ドラは多くの作品で、“女性の生きざま”を描いてきました。民放のドラマと違うのは、視聴者が主人公と自分を重ねて見るのではなく、“おとなりさん”“ご近所さん”感覚で見守っていることです。お茶の間で見ていても疲れない、ほどよい距離感が、100作も続いてきた要因のひとつでしょう」そう語るのは40年にわたりNHK連続テレビ小説(以下=朝ドラ)を見続けているドラマウオッチャーの田幸和歌子さん。4月1日スタートの『なつぞら』は通算100作目。58年の歴史で生まれた数々の“特ネタ”を、田幸さんとともに振り返ってみよう。【1】なぜ「連続テレビ小説」?1作目『娘と私』(’61年)は、その3年前に放送されたラジオドラマの反響を受け、映像化したものだった。「当時は朝からテレビを見る習慣がありませんでした。そこでNHKは、主婦に朝の番組を見てもらうために、当時ラジオで放送していた『朝の小説』や、新聞の連載小説のような連続したお話をテレビ番組でも展開しようと立案。“連続テレビ小説”といわれるのは、これが理由です」(田幸さん・以下同)第1作は朝8時40分から20分間の放送。8時15分から15分間、月から土曜日にかけての放送が定着したのは、2作目『あしたの風』(’62年)から。【2】大阪NHK制作のきっかけは?現在は、NHKの東京放送局と大阪放送局が、半年ごとに交互に制作している。放送中の『まんぷく』は大阪放送局によるものだ。初めて大阪が手がけたのは『うず潮』(’64年)。東京五輪により、東京放送局がドラマ制作に手が回らなくなったことが理由だった。「俳優陣が長期間、大阪に宿泊するため、チームとして一体感が生まれやすくなるのが大阪制作の特徴。また、『芋たこなんきん』(’06年)で使用された茶だんすが『ちりとてちん』(’07年)や『ごちそうさん』(’13年)にも登場したといわれています。大阪制作の朝ドラはマニアの心をくすぐる“遊び心”も随所にちりばめられているんです」【3】川端康成がエキストラ出演5作目『たまゆら』(’65年)は、のちにノーベル文学賞作家となる川端康成による書下ろし。宮崎県でのロケを勧めるなど、川端は積極的に制作に参加。さらに通行人役として出演も果たしている。“意外な有名人の出演”も多い朝ドラ。『ふたりっ子』(’96年)には、当時現役のプロ野球選手だった古田敦也(53)が登場。宇宙飛行士を目指すヒロインを描いた『まんてん』(’02年)では、宇宙飛行士の毛利衛氏(71)が、本人役として出演した。【4】脚本作品が多いのは橋田壽賀子橋田壽賀子(93)は8作目『あしたこそ』(’68年)の脚本を執筆してから『おしん』(’83年)『おんなは度胸』(’92年)、そして『春よ、来い』(’94年)と4作品の脚本を手がけている。ちなみに、46作目『君の名は』(’91年)は、放送開始以来の平均視聴率20%台と、低迷にあえぎ、脚本家が5人も交代することに。【5】聖地巡礼は『おはなはん』から「主婦は家事そっちのけで『おはなはん』(’66年)にくぎ付けになるほど人気で、“放送の時間帯は水の出がよくなる”と言われたほどです。ロケ地として愛媛県大洲市が注目。ヒロインのはながドラマの中で登った木を求めて、観光客が大洲市に殺到。でも、その木は愛媛県ではなく、スタジオにあったものなのですが……。『ゲゲゲの女房』(’10年)の鳥取県境港市、『あまちゃん』(’13年)の岩手県三陸地方など、今ではゆかりの地が観光地化していますが、『おはなはん』が“聖地巡礼”のきっかけを作ったのです」ちなみに、『おはなはん』のヒロインは当初、樫山文枝(77)ではなく森光子さん(享年92)が演じる予定だった。
2019年03月30日伊豆ぐらんぱる公園の「伊豆高原グランイルミ」2018年で4年目を迎える伊豆ぐらんぱる公園の「伊豆高原グランイルミ」。東京ドームおよそ2個分の広大な敷地で600万球が色とりどりの光を放つイルミネーションは圧巻です。イルミネーション上空をワイヤーロープで滑る、日本初の体験型イルミネーション「ジップライン~流星RYUSEI~」をはじめ、新スポット「イルミ de Zoo」では夜行性の動物「キンカジュー」のエサやり体験などの体験型アトラクションが楽しめます。また「フルカラーレーザーショー」や約60mの大型LEDビジョンに映し出される「グランビジョンショー」、音楽に合わせて光が踊りだす「光と音のショー」の3つのショーも楽しめますよ。イベント情報イベント名:伊豆高原グランイルミ ~4thシーズン~催行期間:2018年10月20日 〜 2019年08月31日住所:静岡県伊東市富戸1090電話番号:0557-51-1122とっておき冬花火大会&冬のよさこいソーズラ祭り澄みきった真冬の夜空にファンタジックな花火が打ち上げられる花火大会が、2018年12月22日(土)に開催されます。会場では約60店が出店するフリーマーケット「フレンドシップバザール」も同時展開。全国から集まったよさこいチームが舞競う「冬のよさこいソーズラ祭り」も必見です。活気ある踊りや花火によって、会場は熱気に包まれること間違いなし。イベント情報イベント名:とっておき冬花火大会&冬のよさこいソーズラ祭り催行期間:2018年12月22日 〜 2018年12月22日住所:なぎさ観光駐車場・按針メモリアルパーク・なぎさ公園・伊東海岸伊東温泉シャイニークリスマス2018伊東市街地にある「松川藤の広場」に2018年12月1日(土)〜12月25日(火)までクリスマスイルミネーションが出現します。6mのモミの木の巨大クリスマスツリーに2万球の電球の灯りがともります。開催期間中の12月22日(土)〜12月25日(火)4日間限定でツリーの周りにはキャンドルも設置され、飲食店も出店するなど賑わいをみせます。伊東温泉シャイニークリスマス2018日時/2018年12月1日(土)〜12月25日(火)場所/松川藤の広場カピバラ露天風呂「元祖!カピバラの露天風呂」は「伊豆シャボテン動物公園」の冬の風物詩。露天風呂に気持ちよさそうに入浴するカピバラに癒やされてみませんか。「元祖!カピバラの露天風呂」の歴史1982年の冬のある日、飼育員がお湯で展示場の掃除をしていたときに、小さなお湯だまりにカピバラたちが集まってきて手足やおしりをつけて気持ちよさそうにしていました。池にお湯を入れてお風呂をつくったところ、カピバラたちが入浴をしてくれたのだそう。それ以来35年以上もの月日のなかで、カピバラたちにとって露天風呂はかかせないものになり、伊東の冬の風物詩となりました。元祖!カピバラの露天風呂期間/2018年11月17日(土)〜2019年4月7日(日)場所/伊豆シャボテン動物公園開催回数/平日:1日1回(13:30~14:30)土日祝:1日2回(10:30~11:30、13:30~14:30)スポット情報スポット名:伊豆シャボテン動物公園住所:静岡県伊東市富戸1317-13電話番号:0557-51-1111伊豆クラフトハウス「伊豆クラフトハウス」はカフェを併設したガラス細工の体験工房です。「吹きガラス」や「サンドブラスト」などのガラス細工をつくる体験は、ガラスアーティストたちが丁寧にサポートしてくれるので、どなたでも楽しく「コップ・アクセサリー・お皿・マグカップ・花瓶」などのオリジナル作品をつくることができます。旅の想い出に、手づくりの作品はいかがでしょうか。スポット情報スポット名:伊豆クラフトハウス住所:静岡県伊東市大室高原8‐531電話番号:0557-51-5355伊豆高原プリン地元の牛乳、はちみつをはじめ良質の原料を使用してつくられたプリンの販売を行う「伊豆高原プリン」では、伊豆のおいしさを詰め込んだ自慢のボトルスイーツをいただけます。季節に応じて常時6~10種類のプリンが揃っています。「伊豆のはちみつジュレ&フランボワーズ」 460円(税込)「伊豆のはちみつジュレ」のプリン第二弾となるフランボワーズ。チーズプリンとはちみつジュレに、さわやかな甘酸っぱさのフランボワーズがマッチしています。「伊豆高原プリン ベイシック」380円(税込)「伊豆高原プリン ベイシック」は、「伊豆高原プリン」に訪れたらまずはじめにいただきたい、お店の出発点となるプリンです。スポット情報スポット名:伊豆高原プリン 本店住所:静岡県伊東市富戸1103-21電話番号:0557-48-7791まご茶漬け(和食かっぽれ)「まご茶漬け」とは、伊東を中心に伊豆に伝わる郷土料理。もともとは漁師料理で、海の上で釣りたてのアジをたたいて味噌や薬味と混ぜてなめろうをつくり、これに出汁や茶をかけて食べていたのが始まりです。名前の由来は孫に食べさせたいほど美味しいからとも、船の上でまごまごせずに素早く食べられるからともいわれています。「まご茶漬け」が食べられる「和食 かっぽれ」では、天城産の生わさびとともにいただくことができます。「和食 かっぽれ」「まご茶漬け1,280円(税込)」アジのたたきをアツアツのご飯にのせ、食べる直前に白湯をかけていただきます。お好みで伊東名産のわさびをおろして味の変化も楽しめ、お酒を飲んだ後の〆の一品としても人気のある料理です。スポット情報スポット名:和食 かっぽれ住所:静岡県伊東市中央町12-2電話番号:0557-37-8405立ち寄り温泉 伊豆高原の湯伊東温泉は、平安時代の開湯とされる歴史ある温泉。江戸時代には徳川家光への献上湯を行い、湯治場としても栄えました。明治期以降には「幸田露伴(こうだろはん)」や「川端康成」など多くの文人が訪れたことでも有名です。昭和初期の建築様式をそのまま残す木造3階建の温泉旅館「東海館」は、廃館後も伊東市を代表する観光施設となっており、人気マンガ『テルマエ・ロマエ』に登場する温泉旅館のモデルとなったことでも知られています。湯処「立ち寄り温泉 伊豆高原の湯」では、豊富な湯量とさらりとした単純泉の泉質が特徴の伊東温泉を、贅沢な源泉かけ流しの湯で楽しめます。また泥パックを無料で体験でき、思い出の一枚を撮ることができます。老若男女を問わず誰でも気軽に楽しめる低刺激のお湯で、冷えた体を温めませんか。スポット情報スポット名:立ち寄り温泉 伊豆高原の湯住所:静岡県伊東市八幡野1180電話番号:0557-54-5200冬しか体験できないイベントが盛りだくさんの伊東市に、是非訪れてみてはいかがでしょうか。
2018年12月06日川端康成さんの同名作品を原案に、「葬式の名人」が映画化されることが発表されました。2018年現在、第1子妊娠中の前田敦子さんが本作で初のシングルマザー役を演じると注目を集めている、話題の映画についてご紹介します。映画「葬式の名人」公開決定女優の前田敦子さんが2019年公開の映画「葬式の名人」に出演することが発表されました。実生活でも第1子を妊娠中の前田敦子さんが、本作の中でも初の“ママ役”を務めることで注目を集めています。原案は川端康成さんの同名作品本作の原案は、川端康成さんの作品群「葬式の名人」。高校時代の同級生のお通夜で奇想天外な経験をするコメディ作品です。豪華共演者やスタッフが映画を盛り上げる共演者に高良健吾さん共演者に高良健吾さんの出演が決定。前田敦子さんの同級生役を演じます。監督は樋口尚文さん映画評論家としても広く知られるm樋口尚文さんが本作の監督を担当しています。脚本・プロデューサーに大野裕之さん原案者の川端康成さんの母校・大阪府立茨木高校の後輩にあたる、脚本家でプロデューサーの大野裕之さんが脚本を執筆。大阪府茨木市の市制70周年記念事業の一環として、本作の撮影は茨木市の協力のもと2018年8月にオールロケで撮影されたそうです。映画「葬式の名人」の作品詳細公開日2019年全国ロードショー予定スタッフ監督:樋口尚文原作:川端康成脚本:大野裕之プロデューサー:榎望撮影:中堀正夫キャスト前田敦子高良健吾など問い合わせ先映画「葬式の名人」を見に行こうAKB48卒業以降は女優業での活躍のみでなく、私生活でも俳優・勝地涼さんとの結婚で話題の前田敦子さん。本作で初の“ママ役”を熱演する姿は見逃せません。2019年は「葬式の名人」を見に、映画館に足を運んでみませんか。
2018年10月22日主演に前田敦子、共演に高良健吾を迎え、ノーベル文学賞作家・川端康成の作品を原案にした“お葬式コメディ”が爆誕!映画『葬式の名人』が2019年に全国公開されることが決定した。■ストーリー大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と2人で暮らしている28歳・渡辺雪子。ある日、彼女のもとに高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から10年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった――。本作は、大阪を舞台に奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々を描く、笑って泣ける“お葬式コメディ”。主演を務めるのは、2018年も『のみとり侍』『食べる女』など出演作が相次ぐ女優・前田敦子。エッセイ本「前田敦子の映画手帖」を出版するなど、映画通として知られる前田さんが演じるのは、貧しいながらも、女手1つで小学生の息子を育てるシングルマザー。前田さんは初のママ役、さらに関西弁での演技に初挑戦する!そんな前田さん演じる雪子の同級生であり、共に奇想天外な通夜に翻弄される茨木高校の野球部顧問・豊川大輔を、今年は『万引き家族』に出演し、2015年『悼む人』『きみはいい子』で日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞、主演男優賞を受賞した実力派俳優・高良健吾が演じる。■映画評論家・樋口尚文2作目のメガホン!川端康成ゆかりの地でオールロケ映画評論家として知られる、樋口尚文監督の劇場用映画第2作目となる本作は、ノーベル文学賞作家・川端康成の「十六歳の日記」「師の棺を肩に」「少年」「バッタと鈴虫」「葬式の名人」「片腕」など多数の作品を原案に、川端の母校・大阪府立茨木高校の後輩で、日本チャップリン協会会長を務める脚本家・プロデューサーの大野裕之が脚本を執筆。川端が18歳まで過ごした大阪府茨木市の市制70周年記念事業の一環として、茨木市全面協力のもと、2018年8月、酷暑の中、茨木高校を中心に茨木市オールロケにて撮影された。監督:樋口尚文「女優としての前田敦子さんに心酔していました」私はかねて女優としての前田敦子さんに心酔していましたが、いつか前田さんでマーティン・スコセッシ『アリスの恋』のようなカッコいいシングルマザーが描けたら、というかなわぬ夢を持っていました。その「まさか」が今回の『葬式の名人』で実現、前田さんは初の関西弁も味方につけて、初のママ役をもの凄い集中力で演じきってくれました。これ以上はない相手役の高良健吾さんの繊細で緻密な演技も必見です。しかもなんと世界的文豪の川端康成の小説を原案とした、コメディありラブストーリーありファンタジーありの“世にもフシギなお通夜”に、観客の皆さんにも笑って泣いて「参列」していただきたいです。プロデューサー&脚本:大野裕之「情愛あふれる熱演に何度も泣かされ…」コメディを書いたはずが、前田敦子さんの情愛あふれる熱演に何度も泣かされ、高良健吾さんの色っぽくて真っ直ぐな演技に震えました。樋口尚文監督はじめ名匠スタッフ陣のおかげで、大切な同級生のお通夜を通して、生きることの大切さをユーモラスに描く作品ができました。それにしても、川端康成の母校である大阪府立茨木高校でのロケは、映画の達人たちによる楽しいお祭りのようでした。(実は、茨木高校は私の母校でもあるので、本当に感無量なんです!)皆様もこの熱いお祭りに、奇妙で感動的な“同窓会”に、ぜひおいでください!『葬式の名人』は2019年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年10月22日女優の前田敦子が、映画『葬式の名人』(2019年公開)の主演を務めることが22日、わかった。高良健吾が共演する。同作は、映画評論家として知られる、樋口尚文監督の劇場用映画第2作目。ノーベル文学賞受賞作家・川端康成の作品(「十六歳の日記」「師の棺を肩に」「少年」「バッタと鈴虫」「葬式の名人」「片腕」等他多数)を原案に、川端の母校・大阪府立茨木高校の後輩で、脚本家・プロデューサーの大野裕之が脚本を執筆した。突然訪れた高校時代の同級生の訃報に、卒業から10年の時を経て、通夜に集まった面々が体験する奇想天外なお通夜を描く。前田は、息子と2人で暮らしている28歳のシングルマザー・渡辺雪子を演じる。15日に第1子を妊娠中であることを発表したが、ママ役、さらに関西弁での演技に初挑戦する。また高良は、雪子の同級生であり、共に奇想天外な通夜に翻弄される、茨木高校の野球部顧問・豊川大輔役。川端康成が18歳まで過ごした大阪府茨木市の市制70周年記念事業の一環として、市の全面協力のもと、オールロケにて8月に撮影された。○樋口尚文監督 コメント私はかねて女優としての前田敦子さんに心酔していましたが、いつか前田さんでマーティン・スコセッシ『アリスの恋』のようなカッコいいシングルマザーが描けたら、というかなわぬ夢を持っていました。その「まさか」が今回の『葬式の名人』で実現、前田さんは初の関西弁も味方につけて、初のママ役をもの凄い集中力で演じきってくれました。これ以上はない相手役の高良健吾さんの繊細で緻密な演技も必見です。しかもなんと世界的文豪の川端康成の小説を原案とした、コメディありラブストーリーありファンタジーありの〈世にもフシギなお通夜〉に、観客の皆さんにも笑って泣いて「参列」していただきたいです。○大野裕之プロデューサー コメントコメディを書いたはずが、前田敦子さんの情愛あふれる熱演に何度も泣かされ、高良健吾さんの色っぽくて真っ直ぐな演技に震えました。樋口尚文監督はじめ名匠スタッフ陣のおかげで、大切な同級生のお通夜を通して、生きることの大切さをユーモラスに描く作品ができました。それにしても、川端康成の母校である大阪府立茨木高校でのロケは、映画の達人たちによる楽しいお祭りのようでした。(実は、茨木高校は私の母校でもあるので、本当に感無量なんです!)皆様もこの熱いお祭りに、奇妙で感動的な<同窓会>に、ぜひおいでください!
2018年10月22日ソフトクリーム専門店「軽井沢カフェ・ド・ミノリヤ」が、大阪・阪急うめだ本店に2018年11月7日(水)から11月20日(火)まで期間限定で登場する。「軽井沢カフェ・ド・ミノリヤ」は1946年にオープン。店の看板メニューである「ロイヤルスウィートバニラ」は、軽井沢初のソフトクリームとして1955年に登場するやいなや、瞬く間にブームを巻き起こし、美智子皇后陛下、川端康成、室生犀星、堀辰雄などあらゆる著名人を虜にした。特に、ジョン・レノンは大ファンで「こんなおいしいソフトクリームは、食べたことない」と大絶賛。食べた後の“のどごしの余韻”まで研究し尽くされたこだわりのソフトクリームにはまったという。約40年間営業の後、軽井沢店は閉店。しかし、その後復活を望む声が多く、2004年にバニラソフトクリーム専門店として営業を再開した。大阪・阪急うめだ本店への限定出店は昨年に続き実施。日本にソフトクリームブームを起こした 「伝説のバニラ」が再び登場する。【詳細】軽井沢カフェ・ド・ミノリヤ限定ショップ期間:2018年11月7日(水)~11月20日(火)場所:阪急うめだ本店 B1階住所:大阪府大阪市北区角田町8-7
2018年08月18日生誕110年を迎える東山魁夷の大規模な回顧展が、8月29日より京都国立近代美術館、10月24日より東京の国立新美術館で開催されます。今回の展示では、代表作である『残照』、『道』、『緑響く』のほか、ヨーロッパや京都の古都の面影を描いた風景画など約80点により、国民的風景画家とうたわれた東山魁夷の全貌をたどります。さらに、構想から完成まで10年を要した東山芸術の記念碑的大作、奈良・唐招提寺御影堂の障壁画(襖絵と壁面全68面)を再現展示します。1章国民的風景画家1908年横浜に生まれ、神戸で育ったのち、18歳で東京美術学校日本画科に入学した東山新吉。23歳で卒業し、研究科へ進み、結城素明に指示し、「魁夷」を雅号とした。25歳で東京美術学校研究科を終了し、ドイツに留学。ヨーロッパ各地を旅行、日独交換留学生に選ばれ、西洋美術史を学ぶ。27歳のとき、父病気のため、留学を中断して帰国。32歳に結婚したが、34歳で父、37歳で母、38歳で弟を亡くすという辛い30代であったが、39歳で第3回日展に出品した『残照』で特選を受賞します。第6回日展には『道』を出品。日本中を写生して回り、写生地の特徴を残しつつも普遍化された作品は、日本の風景に親しんだ人々にとってはよく見知っているもののように感じられ、素直に心をゆだねることができる風景画となり、国民的風景画家と呼ばれるようになりました。2章北欧を描く1962年(54歳)に、北欧の旅に出ます。妻・すみの父、日本画家・川崎小虎から見せてもらった北欧風景を題材とした写真集が記憶にありました。『残照』『道』の発表以来、一躍人気作家となり、安住の地となる自宅の再建がかなったにもかかわらず、その安定した場所から抜け出そうとしたのです。果たして北欧の風景は想像通り、帰国後連作を発表すると、幻想的で清澄な画面が評価され、「青の画家」というイメージが生まれました。3章古都を描く・京都京都は、北欧に旅立つ以前から、川端康成より、失われつつあるかつての姿を画面に描き止めるように勧められていました。また東山自身も、神戸時代以来、たびたび訪れたところでした。帰国後、皇室から依頼された新宮殿の大壁画制作の仕事は、日本的なものを前面に押し出した図柄でなくてはならず、ついに日本の古都を代表するこの町を描くことに着手しました。新宮殿の大壁画が完成した同じ年(1968年)に、「京洛四季」展で連作が発表され、北欧シリーズとは全く違う、大和絵的側面が現れた日本回帰の作風として、東山の画風に新たな魅力を加えたのでした。4章古都を描く・ドイツ、オーストリア京都シリーズを公表した翌年、ドイツ・オーストリアへ旅立ちます。父の病気で留学を中断したとはいえ、約2年間をすごしたドイツ。自然の風景を描いた京都の連作と比較して、ドイツ・オーストリアの連作は圧倒的に建物や街並みを描いたものが多かったのです。自然風景を主に描いてきた画家にとってはやや異色な連作となったが、その魅力の幅も広がりました。5章唐招提寺御影堂障壁画1971年(63歳)に熟慮の末、奈良の唐招提寺から受けた、鑑真和上の像を安置する御影堂障壁画制作と御厨子内部装飾の依頼を受託する。67歳で、唐招提寺御影堂の第一期障壁画『山雲』『濤声』を完成、72歳で第二期障壁画『黄山暁雲』『揚州薫風』『桂林月宵』を完成、翌年唐招提寺鑑真和上像厨子絵『瑞光』を完成する。6章心を映す風景画唐招提寺障壁画を完成させた東山は、この時はじめて、描くことは「祈り」だり、それであるなら、そこにどれだけ心を籠められたかが問題で、上手い下手はどうでもいいことなのだと思い至ったという。信じがたいことであるが、これまでずっと才能がないと思い続けていた画家は、やっと自分が描き続けることの意味を悟り、価値を見出すことができたのだ。70歳を超えて、より多忙を極めて、写生に出ることもむずかしくなりました。これまでに見つめてきた無数の風景とスケッチをもとに、迷いなく制作を続け、作品を生み出したのです。90歳で生涯を終えるまで、東山芸術の集大成として、凝縮された自然と自らの命を描きつけた作品群をのこしました。展覧会概要京都展会期2018年8月29日(水)~10月8日(月・祝)開館時間午前9時30分~午後5時(毎週金・土曜日は午後9時まで)※入館は閉館の30分前まで休 館 日毎週月曜日(ただし、9月17日、24日、10月8日は開館。9月18日、9月25日は休館)会場京都国立近代美術館 (岡崎公園内)〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町主催京都国立近代美術館、日本経済新聞社、テレビ大阪お問合せ:TEL.075-761-4111東京展会期2018年10月24日(水)~12月3日(月)開館時間午前10時~午後6時(毎週金・土曜日は午後8時まで)※入場は閉館の30分前まで休 館 日毎週火曜日会場国立新美術館 企画展示室2E〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2主催国立新美術館、日本経済新聞社、テレビ東京、BSジャパンお問合せ03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年07月02日《バイオレット》1952年 損保ジャパン日本興亜(油彩・キャンヴァス、108.4×80.0cm)洋画家・東郷青児の生誕120年を記念した回顧展「生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ」が9月16日から11月12日まで、東京・新宿区の「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」で開催される。東京では20年ぶりの開催となる今回の回顧展では、“未来派風”の前衛的な新人として注目されるきっかけとなった初個展での作品から、戦後に広く親しまれた甘美な女性画まで、初公開のプライベートコレクションを含む貴重な美術作品や資料を全国から集め、「東郷様式」と呼ばれる独特のスタイルがどのように形成されたのかを、年代ごとに分けられた4つの章から探っていく。第1章の「内的生の燃焼」では、1915年から1928年の作品にフォーカス。東郷が19歳で二科展に初出品・初受賞したデビュー作《パラソルさせる女》(1916年)や、ピカソとも交流があった7年間のフランス滞在時に発表された《サルタンバンク》(1926年)など、鮮やかで大胆な初期作品と、重厚かつ郷愁の漂う滞欧時代の作品を展示する。1928年から1930年代前半の作品に迫る第2章「恋とモダニズム」では、フランスから帰国した後のメランコリックで洗練された油彩画や、装丁本や雑誌の表紙絵を始めとするデザインの仕事の他、川端康成や宇野千代らとの交流を示す資料などを紹介していく。第3章「泰西名画と美人画」では、東郷の人生が大きく変化したといわれる1930年代後半から1944年の作品が集められている。レオナール・フジタの名でも知られる画家・藤田嗣治と競作した京都の丸物百貨店を飾った対の壁画や、繊細で可憐な少女を描いた小品、戦前の美人画の到達点ともいうべき二科展出品作《紫》(1939年)などが展示される。そして、最終章となる第4章「復興の華」では、1945年から1950年に発表された終戦直後の作品から、京都の朝日会館ビルに描かれた壁画の下絵、珍しいモザイクタイル絵、抒情性と装飾美が融合した「東郷様式」確立後の作例などが紹介される。【展覧情報】「生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ」会期:9月16日~11月12日会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館住所:東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階時間:10:00~18:00、10月4日は20:00(入館は閉館の30分前まで)料金:一般 1,200円、大学・高校生 800円、65歳以上 1,000円(中学生以下無料)※月曜日休館(ただし9月18日、10月9日は開館、翌火曜日も開館)※10月1日はお客様感謝デー(無料観覧日)
2017年09月19日今年のコンサートは、『美輪明宏の世界~シャンソンとおしゃべり~』と題して開かれる。フランス生まれのシャンソンは、これまでも、自作の曲、日本の抒情歌などとともに長く歌ってきたもの。しかし、今こそ、その歌が持つ魅力を届けたいのだという。新しいプログラムに込めた思いを美輪明宏に聞いた。美輪明宏の世界 チケット情報美輪が今年のコンサートで全面的にシャンソンを取り上げたいと思ったのは、危機感が発端だった。「最近は若い方の中に“シャンソン”という言葉自体がわからないという人がいらして、化粧品か何かのことだと思っていたとおっしゃるので(笑)、私、シャンソンはそこまで衰退しているのかと唖然としたんです」。国立音楽大学付属高校を中退後、16歳にしてプロの歌手として活動を始めたときから、クラシック、タンゴ、ラテン、ジャズと、様々な音楽を歌ってきた美輪だが、中でもシャンソンは得意とするところ。甘い愛を歌う魅惑的なもの、失恋を歌うセンチメンタルなもの、人生の現実的な問題を歌うリアリスティックなものなど、シャンソンはいくつものジャンルに分かれており、歌われるその世界の豊かさに、美輪の表現力が活かされるのだ。「私のコンサートに来ると映画を何本も観たような気分になると言ってくださる方もいらっしゃいます。お芝居のようにいろんな物語や感情が描かれた、こういうドラマチックな大人の歌もあるのよと、聞いたことのない方にもぜひ知っていただきたいんです」さらに美輪には、かつて自身が歌ってきた場所の熱を届けたいという思いもある。たとえば、江戸川乱歩や三島由紀夫、川端康成などが集った伝説のライブハウス“銀巴里”。「ジャン=ポール・サルトルやボーヴォワール、ジャン・コクトーが集まったパリのカフェのように、銀巴里を文化の発信地にしていったんです。その後の渋谷の“ジァンジァン”もそうでしたが、そういう大人のロマンを楽しめる場所と時間を、せめてこのコンサートで再現できたらなと思っています」。原曲の壮大さを伝える美輪ならではの「愛の讃歌」ももちろん歌われる。ほか、最初の大ヒットとなった「メケメケ」、美輪の訳詞がより深く人間の生き方を問う「愛する権利」など、珠玉のシャンソンが並ぶ予定だ。合間のおしゃべりでは、シャンソンにまつわる話も聞ける。「いろんなケースの人生の歌がありますから、身の上相談をするつもりで来ていただければなと思います(笑)」と冗談めかしたが、美輪は歌でもまた、生きる力をくれる。公演は9月8日(金)から24日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、10月13日(金)愛知県芸術劇場 大ホールにて。チケット発売中。取材・文:大内弓子※曲目は変更になる場合がございます。ご了承くださいませ。
2017年07月05日展覧会「【特別展】 没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―」が山種美術館にて開催される。会期は2017年6月24日(土)から8月20日(日)まで。大衆に訴える作品を描き続けた日本画家・川端龍子。洋画から日本画への転向、絵画団体「青龍社」の樹立、規格外の大画面制作など、従来の枠組みを破るため常に挑戦を続けた。山種美術館では、龍子の没後50年を記念し、初期から晩年にかけての代表作を紹介、その画業を振り返る特別展を開催する。会場では自らが主宰した「青龍社」の青龍展第1回展に出品された記念碑的な《鳴門》、横幅7.2メートル超の大作《香炉峰》、新聞や雑誌の挿絵画家として同時代の世相を俯瞰的に見るジャーナリズム精神の発露といえる《爆弾散華》などの代表作を中心に約60点出品する。中でも、当時は会場芸術と批判された、大胆な発想と筆致で構成された大画面の大作は圧巻だ。また、1日1句の制作を晩年まで貫き、『ホトトギス』同人でもあった龍子が俳句を絵入りで記した短冊や、小さな子どもを慈しむような作品もあわせて展示。真摯で柔和な龍子の内面性が表れた初公開の作品で振り返る。【詳細】【特別展】 没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―会期:2017年6月24日(土)〜8月20日(日)※会期中一部展示替えあり(前期 6月24日〜7月23日、後期 7月25日〜8月20日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日 ※7月17日(月)は開館、7月18日(火)は休館入館料:一般 1,200円(1,000円)、大高生 900円(800円)、中学生以下無料※()内は20名以上の団体料金、および前売り料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳を提示の方、およびその介助者(1名)は無料。※本展使用済入場券(有料)の提出で、会期中入館料が団体割引料金に。(1人1枚につき1回限り有効)※会期中、きもの・ゆかたでの来館者は団体割引料金に。※複数の割引の併用は不可。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル 電話受付時間:8:00〜22:00)
2017年05月18日松雪泰子が一人二役で、橋本愛、成海璃子の“母親”役を演じる『古都』。松雪さんといえば、かっこいい、儚い、色っぽい、上品。見る人によってまるで異なるイメージを持つが、そんな相反する言葉がどれもしっくり当てはまる魅力を持つ女優。本作では、自身初の一人二役に挑んだ松雪さんの、また新たな一面が堪能できるという。川端康成の不朽の名作を現代版にアレンジし、原作では描かれなかった大人になった主人公たちの物語として映像化。監督を務めるのは、高校卒業後に渡米し、ハリウッドで8年映画作りを学び、アレハンドロ・G・イニャリトゥの『バベル』などの現場に参加した経験を持つYuki Saito。ドラマ「昼のセント酒」や数々の短編映画、CMなどで高い評価を得てきたが、本作が商業長編映画デビューとなる。松雪さんが一人二役で演じるのは、夫・竜介(伊原剛志)と共に京都室町に先祖代々続く「佐田呉服店」を継ぎ、室町で穏やかな暮らしを守り続ける千重子と、京都のはずれの北山杉の里で夫と林業を営む苗子という双子の姉妹。繊細で思慮深い千重子と、おおらかでチャーミングな苗子を完璧に演じ分けた松雪さんは、今回、脚本作りから積極的に参加。役作りに関しても明確なヴィジョンを持っていた。幼いころから日本舞踊を習っており、着物に対する造詣も深かったという。Saito監督は、松雪さんから母親の気持ちも含め、教えられることばかりで「千重子、苗子の本人と打ち合わせをしているみたいでした」とコメントを寄せる。さらに、一人二役に関しても、千重子が使う“室町言葉”と、苗子が使う“北山弁”というニュアンスの違う「京言葉」を徹底して学び、千重子から苗子に変わった際には、現場に入った瞬間から放つオーラまでもが明らかに違っていたという。松雪さんは、本作の撮影に参加する前に着付け、茶道、京言葉、京料理の稽古を約1カ月にわたり重ねて、この役に挑んだ。特に呉服屋で伝統を守り続ける千重子を演じるにあたり、着付けやさまざまな所作を学んだという。松雪さんは「着用した着物もすばらしく、帯や着物一つ一つに込められた意味を、着付けの先生にお尋ねして、学んだことも多かったですね。美しい所作を求められる映画でしたので、現場で集中し、意識して臨んでいました」と語る。作品ごとにまったく違う表情を見せる松雪さんだが、本作はまた1つ、一流の演技者であることを裏づける作品となったようだ。『古都』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:古都 2016年12月3日より全国にて公開(C) 川端康成記念會/古都プロジェクト
2016年12月04日女優の松雪泰子が3日、都内で行われた映画「古都」の初日舞台挨拶に、橋本愛、成海璃子、葉山奨之、伊原剛志、新山詩織、Yuki saito監督とともに登壇した。同作は、1962年に新潮社より刊行された川端康成『古都』の現代版として、原作では描かれなかった大人になった主人公の物語として映像化したもの。松雪は生き別れた双子の姉妹、伝統の継承に生涯を捧げる呉服屋の姉・佐田千重子と、北山杉の里で働く妹・中田苗子の2役を演じ、千重子の娘・舞を橋本が、苗子の娘・結衣を成海が演じる。11月26日からの京都先行公開を経て、いよいよ全国公開となることについて松雪は「川端康成先生の文学に表現されている京都の美しさ、自然の豊かさ、そして情緒とそこに生きる人の純粋性がこの作品にもしっかりと流れていますし、改めて日本文化の素晴らしさを体感していただける作品だと思いますので、それが京都で生み出され、皆さんの元に届けられるということに嬉しく思っています」と感慨深げに語った。また、日本文化を親から子へ継承していく姿が描かれている同作で、自身の役を演じながら感じたことを聞かれた松雪は「受け継ぐ側の子どもたちって、そのことで自由がなくなってしまう可能性もあると思うんですけど、日本人の精神性、文化の豊かさ、なくしてはいけない伝統産業を守ることでいうと、それを次の世代に伝えていくことは非常に重要なことだと思いますし、それをどのような形で若い世代の方に伝えるかというのがテーマだと思います」と吐露し、「自分もこの作品に関わって、今でもまだどうつなぐべきかというのは答えは模索中ですが、(この映画を)見ていただくと、もしかしたら家族で向き合って話してみようかなとか、何か思っていただけるんじゃないかなと思います」とアピールした。橋本が演じた役にちなみ、自分の進路に悩んだり、親子の関係に葛藤した経験があるか聞かれた松雪は「ありましたが、好奇心旺盛で自分が進みたい道に進むという意志の強さが自分にはあったので、(両親は)そういう意味では手を放して見守ってくれました」とコメント。さらに、成海が演じた役にちなみ、自分の道を貫いて進んでいく女の子の気持ちをどう思うかきかれると「未知の世界に怖がらずに挑戦していくというのはすごく大事なことだなと思いますし、割と自分は無謀なタイプで、若いときは出来るか出来ないか分からないのに走って行っちゃうタイプだったので共感できますね」と話し、「私は見守る立場の母親を演じたのですが、かつての自分を見ているような感じにもなりました(笑)」と打ち明けた。
2016年12月03日女優の松雪泰子、橋本愛、成海璃子が9日(水)、都内で映画『古都』の完成披露試写会に艶やかな着物姿で登場。松雪さんは、成海さんから「晴れ女」と認定された。同作は、作家・川端康成による小説「古都」の舞台を現代の京都に移した母子の物語。松雪さんが一人二役で母親を演じ、その娘を橋本さんと成海さんが演じる。成海さんは松雪さんの印象について「晴れ女で、凄く強力なパワーがある。松雪さんが登場した瞬間に空が明るくなって驚きました」と紹介。それに松雪さんは「私は凄い晴れ女です」と認め「別の作品で沖縄に行ったときに、梅雨時期だったけれど雨がやんでいましたから」と得意顔だった。一方、橋本さんは京都ロケをふり返り「お茶だったり、日本舞踊だったり、京都弁だったり、すべてが初めてで大変というよりも時間をかけて鍛錬しなければいけなかった。終わってからは不安と反省しかなかったけれど、必死にやりました」と報告。松雪さんには「所作もお綺麗でしなやか。日本の女性という感じで素敵だった。その隙間に見える芯の強さを松雪さんから感じられて、そのしなやかさとカッコよさに惚れました」と惚れ惚れ。その松雪さんも「未知の世界に対する不安を抱えている娘の揺れ動く感情を、愛ちゃんは凄く素敵に演じてくれた。一緒にお芝居をする中で、芯の強さ、思いが静かな中にあっても伝わってきた」と絶賛していた。『古都』は11月26日(土)より京都先行上映、12月3日(土)から全国公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月09日川端康成原作の名著を、原作では描かれなかった大人になった主人公たちの物語として、松雪泰子と橋本愛&成海璃子という豪華共演で映像化した『古都』。このほど、予告編と本ポスターが解禁となった。京都伝統の呉服屋で生きる姉・千重子と、北山杉の里で働く妹・苗子。双子の姉妹を松雪さんが一人二役で演じ、それぞれの娘役で橋本さん、成海さんという若手実力派が共演、そのほか葉山奨之、伊原剛志、奥田瑛二ら豪華キャストが脇を固めている本作。届いた予告編では、松雪さんが演じる生き別れた双子の姉妹、千重子と苗子が母親となってからの姿からはじまり、京都とパリ、二つの古都を舞台に母と娘の人生が交差する。千恵子は夫・竜介(伊原さん)と共に、20年前に先祖代々続く「佐田呉服店」を継ぎ、京都・室町で穏やかな暮らしを守り続けている。就職活動中で一人娘の舞(橋本さん)は、一流商社の二次面接を控えていた。一方、京都のはずれの北山杉の里で夫と林業を営む苗子は、絵画の勉強のためパリに留学した娘の結衣(成海さん)を陰ながら応援していた。予告編映像の中盤では、そんな2人の娘がそれぞれ人生の“岐路”に立たされ、娘とともに母もまた苦悩する姿を映し出す。進路に対する意見の相違から「お母さんが気にしてるのは、この佐田の家の顔やろ!」と言い捨てる舞、そして、スランプに陥り、「何を描けばいいかわからない」と涙する結衣。松雪さん演じる2人の母は、伝統を守り続けてきた自身の人生に思いを馳せ、娘の未来のために何をしてやれるのか、苦悩する…。その映像を彩るのは、フジテレビ系月9ドラマ「ラヴソング」の劇中歌に抜擢されたことでも注目を集める、シンガーソングライターの新山詩織が唄うエンディング曲「糸」。彼女の優しい歌声が映像を盛り立て、中島みゆきの歌詞の世界観がぐっと心を掴む、感動的な仕上がりとなっている。また、京都市全面バックアップのもと、オールロケが行われた映像には、日本最古の人工林である北山杉、嵐山、文化財指定された町家などが映し出され、京都らしい美しい風景にも目を奪われる。併せて解禁された本ポスターでは、松雪さんの凜とした着物姿が印象的。「この運命に、生きる――。」という言葉と、千重子の思慮深くも力強い眼差しに、日本の伝統に生きることを選んだ母の生き様が投影されたかのようなビジュアルとなっている。『古都』は11月26日(土)京都にて先行公開、12月3日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月11日川端康成の不朽の名作が、松雪泰子の一人二役に橋本愛、成海璃子の豪華競演で現代に蘇る映画『古都』。このほど、本作のエンディング曲に決まった新山詩織が歌う「糸」(作詞作曲・中島みゆき)に乗せた特報映像が解禁となった。京都・室町に先祖代々続く佐田呉服店を継いだ佐田千重子(松雪泰子)は20年間、同じ場所で変わらない生活を送っていた。古くから付き合いのある職人が次々廃業する変わりゆく時代の中で店をどうしていくのか、室町に生まれた宿命を娘の舞(橋本愛)に背負わせていいものか、葛藤の中で生きていた。大学生の舞も、就職活動をする友人との会話にも入りきれず、店を継ぐべきなのか迷っていた。一方、京都のはずれ、北山杉の里で林業を営む中田苗子(松雪泰子/2役)。苗子は千重子の生き別れた双子の妹で、彼女もまた深刻な経営悪化に陥っている。苗子の娘の結衣(成海璃子)はその美術の才能を活かし、北山杉を使い何か新しいことができないかとパリに留学。また、舞も日本文化を披露するイベントに参加するためにパリへ向かうことに。いま、京都の伝統に生きる2組の母娘の人生が、初めて交差する――。本作は、1962年に新潮社より刊行された川端康成の名作を、原作では描かれなかった大人になった主人公たちの物語として映像化。松雪さんが双子の姉妹を一人二役で演じ、若手実力派の橋本さんと成海さんがそれぞれの娘役に、さらに双子美女タレントの蒼あんな&蒼れいな、葉山奨之、栗塚旭、伊原剛志、奥田瑛二といったキャストたちが脇を固めている。今回届いた特報映像では、松雪さん演じる呉服屋の姉・佐田千重子と京都伝統の北山杉の里で働く妹・中田苗子、千恵子の娘役の橋本さんが舞う姿や、笛子の娘役の成海さんが創作に打ち込む姿がとらえられている。その映像を彩るのは、4月期“月9”ドラマ「ラヴソング」で注目を集めたシンガーソングライター・新山詩織が歌い上げる「糸」。同曲はこれまで、小林武史の「BANK BAND」や福山雅治、森山直太朗、JUJU、クリス・ハート、EXILE ATSUSHIなど数々のアーティストにカバーされ、世代を超えて人々を魅了してきた名曲だ。新山さんの優しく繊細な歌声は、映画の描く日本が誇る圧倒的な京都の美しさ、凛とした“日本の精神”に見事にマッチ。日本の素晴らしさを再認識する物語を紡ぐ後押しをしてくれる。<新山詩織コメント>今回、映画『古都』のエンディング曲を歌わせて頂くことになり本当に光栄です。いまを精一杯紡ぎながら生きる人たちに、この「糸」という楽曲が寄り添ってくれるのではないかと思っています。<Yuki Saito監督コメント>『古都』の脚本執筆中に中島みゆきさんの「糸」を聴いたときに、歌詞が一字一句違いなく本作のテーマとシンクロして鳥肌が立ち、エンディング曲にしたいと思いました。次世代へ伝統をどう継承していくか?がテーマなので、若いシンガーに歌っていただきたいと思い、新山詩織さんの繊細で切なくも、未来に希望を感じる優しい声に“一耳惚れ”して、現代版「糸」を歌って欲しいとお願いしました。『古都』は11月26日(土)より京都先行公開、12月3日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月05日私のママ友付き合い事情
うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた