2015年7月4日 08:00
少年のセリフ・成長に胸キュン！ どっぷり恋に浸る名作3冊
『天使の卵エンジェルス・エッグ』村山由佳著￥390（集英社文庫）
年の差ゆえに待ち受ける難関、年下の彼だからこそ響くセリフ…。胸キュン必至の恋は、フィクションの中にこそあるのです。中でも、恋の喜びも苦しみも、全て“言葉”を通して味わえる小説は、詩的な余韻に浸れるのが大きな魅力です。
今回は、TBS系『王様のブランチ』ブックコーナーのブレーン。本誌をはじめ様々な媒体で、本に関する記事を執筆するライター・瀧井朝世さんにおすすめを聞きました。
■『天使の卵エンジェルス・エッグ』／村山由佳著￥390（集英社文庫）
「19歳の予備校生・歩太が、電車で偶然出会った8歳年上の春妃に一目惚れし、その気持ちに真っすぐに進んでいく。誠実な少年からこんなふうに情熱的に思われたら、心は揺れ動くというものです」（瀧井さん）。歩太の今カノが春妃の妹と知り、複雑に恋が絡み合う展開も魅力。
ミリオンセラーとなった著者のデビュー作。
■『みなそこ』／中脇初枝著￥1,500（新潮社）
「お盆の季節に娘と訪れた故郷で、主人公は中学生になった幼馴染みの息子と再会する。成長過程にある少年が放つ刹那的なきらめきに、惹きつけられていく彼女。
