「現在日本では、子宮頸がんの原因とされる15種類のHPVのうち、主要な2つの型に対する予防ワクチンを受けることができます。性交経験前に打つほうが有効ですが、ウイルスに感染していないことが分かれば、性経験があっても接種する意義はあります」(高橋先生)
小学校6年生から高校1年生まで無料、その後は自費で受けられる。いずれも1回約1万8000円で、それを、間を空けて3回接種する。
「ちなみに世界では、90%の子宮頸がんを防げる9種のHPVワクチンが主流。HPVが男性の陰茎がん、直腸がん、尖圭コンジローマの原因になることも分かり、既に77か国では男性も受けています」
高橋幸子先生埼玉医科大学社会医学助教、産婦人科医。家族計画協会クリニックなどで診療を担当。小・中・高での性教育授業にも積極的に関わる。
染矢明日香さんNPO法人ピルコン理事長。
中高生や若者向けの性教育やキャリア教育プログラムなど、性の健康教育に関する啓発や講演活動を幅広く行っている。※『anan』2018年8月15・22日号より。イラスト・長谷川まき取材、文・新田草子
(by anan編集部)
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