2018年11月10日 20:30
実は「しんどい」「無理」は愛しい気持ちの表れ? 現代“恋愛”用語のリアル
(はるなさん)
【無理(むり)】
意味:愛しさが極まり、キャパオーバー。
逆説型の肯定語。「好きなアイドルのライブに行って彼らが登場すると、『えっえっ無理待って無理しんどい、えっ』と混乱しながら無理を連発してしまう」(23歳・会社員)など、「しんどい」など類義語との合わせて使われることも多い。「無理無理無理無理無理無理」と反復させると、さらに強調される。
今どきの「愛しさ」を表現する言葉たち。その裏にあるものについて、山名さんとはるなさんが対談しながらさらに読み解いていきます!
山名:今どきの言葉って、直接的だったり生々しい表現をできるだけ避けようとする傾向があるように感じました。例えばですが、彼氏、好きな人を意味する「かれぴっぴ」には、性的なニュアンスをオブラートに包むような気遣いが見えますね。
はるな:ひと昔前の言葉って、ダイレクトなんですよね。
有名なトレンディドラマの名台詞「セックスしよ」とか。でも現代は逆に、性的ニュアンスをいかに排除するかが鍵になっているんですね。男らしくてかっこいいことを意味する「オスみ」も、性を感じさせる「雄」を「み」で中和しているんじゃないかなと。