2018年11月10日 20:30
実は「しんどい」「無理」は愛しい気持ちの表れ? 現代“恋愛”用語のリアル
山名:確かに、「○○み」は二丁目のママさんも言っているイメージ。
はるな:「かれぴっぴ」に関しては、リア充アピールにならない工夫として使われてるような気がするんですよね。茶化してると見せて、相手に変に気を使わせない心配りというか。
山名:謙譲語ってことなんですよね。SNSの時代になり、批判を避けたい心理があって。弱い立場として振る舞うことで、相手を立てる方向へ自然と向かっている気がします。
はるな:「尊い」は、まさに相手を立てまくってますね!もう自分なんか地下深くに潜ってしまいたい、くらいの勢いで使っちゃう(笑)。
山名:「あざとい」にも、相手を上げて褒めるニュアンスがあると思います。
相手のずるいとも取れる部分に降参しつつ、「かわいい!」的な。
はるな:わざとらしささえも受け入れた上で、自分はあなたに夢中です、って上げてあげる。それってつまり、俯瞰した目線を持っているということなんでしょうね。恋人や好きな人など身近な相手ですら、第三者として楽しむぐらいの距離感なのかも。茶化すことで、生身の人間である相手との間にひと膜作る感じ。
山名:自虐しつつも、茶化したり、直球勝負を避けることでシリアスに見せない。