2019年8月3日 21:00
37歳で退職し、女ひとり渡米4年半。帰国目前で「得たモノ失ったモノ」。#最終話
「もっと英語ができたらなぁ」「もっと自由なお金があったらなぁ」といつも無意識に誰かと自分を比較して、一喜一憂している自分の存在を嫌というほどに気づかされました。プログラムを終えて日本に一時帰国したらしたで、母になったり昇進した知人たちと自分を比べて、自分の現状を恥ずかしく思ったりもしていました。渡米して3年ぐらいこれが続いたと思います。
当然まだ比較のトラップにハマることがありますが、今はそれをしているのに気づき苦笑いしているという冷静な自分もいます。このように少しは精神的に自立した自分と出会えたことがアメリカに来て得たものでしょうか。
「しゃーないしな」マインドは有責態度。
おそらくこれが違うステイタスでの渡米だったら、例えばもっと若い年齢で留学していたり、奨学金で学んでいたり、海外転勤や、パートナーに付き添ってのアメリカ生活だったとしたら、私の場合は、この両手を挙げた「しゃーないしな」という降参マインドに到達できなかったと思います。降参マインドは一見無責任にも感じられますが、私にとってそれは目の前の現実とは、大なり小なり自分が作り上げたものだと受け入れ、100%腹をくくる姿勢だと捉えています。