2019年11月22日 21:00
面倒な食器洗いが楽しみに!? ストレス発散にもなる「食器洗いのコツ」#10
を創設した非常に高名な教育者でもあります。
”手に勝る道具は無い”という有名な言葉もありますが、サティシュさんは教育に必要なのは3つのH (頭/head、心/heart、手/hand)だとし、学生たちに哲学や経済について学ぶ前にまずキッチンで働くことを指導します。台所仕事では教養オタクにとどまらず、机上では得られない「手」による学びが得られるというのです。
ところで私は会社を辞めて5年弱アメリカで暮らしていたのですが、その際に合気道の開祖である植芝盛平先生に習った書道家で禅研究家の棚橋一晃先生(カズさん)に学んだことがあります。たくさんの人に尊敬されるカズさんは私が知る人物の中で3本の指に入るほど「人に言っていること」と「実際に自分が実践していること」が一致している方です。そんな彼が大切にされていたことのなかに炊事がありました。
「こんな有名な先生でも自炊されるのだ」と意外でしたが、15分以上はかけないという独自のメソッドで豆腐やチャードを86歳というお歳で見事に調理していく。そして食事が終われば丁寧にお皿を洗われます。アメリカに行く前は忙しいと料理をすることはほとんどなかった私ですが、彼に習って炊事したり、5か月ほど暮らした禅センターで典座と呼ばれる料理長と台所で手を動かすうちに、心のモヤモヤが少しずつ晴れていくと体感したんです!
皿洗いで名案が浮かぶ!
ところで食器洗いをしっかり集中して行うことでインスピレーションが湧いたり、ストレスが著しく下がったという研究結果もあります(1)。