2019年12月20日 19:40
記憶が薄れゆく認知症の母へ。50歳の娘が届けた感謝の手紙 #15
ナンシーは感謝の手紙を以下のように結びます。
今私は50歳。親になって自分の子どもが遠く離れた大学へ行くことに少々ビビっています。母親として、あなたはどうやってこういったことをやりこなしてきたんでしょう。とても優雅に。
私も実際に感謝の手紙を書いてみると、受け取った相手の顔を思い浮かべて温かな気持ちになれました。またソニア博士によると感謝の気持ちを綴ることで、自分は人の優しさや思いやり、寛容さを受け取ることができる、愛されるに価する存在なのだということが再認識でき、幸せになれるのだそうです。
年末年始、帰省される方もいらっしゃるでしょう。この機会にあなたとあなたの大切な人を幸せにする、感謝の手紙を書いて届けてみてはいかがでしょうか。一緒に暮らすパートナーに贈ってみてもいいでしょう。私もちょっと冒険ですが、今まで心配をかけてきた親にやってみたいと思っています。
そしてこれは、私からあなたへの「感謝の手紙」です。いつも読んでくださって、本当にありがとう。
土居彩
編集者、翻訳者。株式会社マガジンハウスに14年間勤め、anan編集部、Hanako編集部にて編集者として、広告部ではファッション誌Ginzaのマーケティング&広告営業を務める。