2020年4月23日 21:00
半年待っちゃダメ!…彼の気持ちが「遊びか本気か」の見極めどき
唇がいつも半開きだ。毎回ゆったりしたTシャツ。100%ノーブラ。いやあ、でかい。推定Eカップ。
なるべく目を合わさぬようにして、ササッとドアを閉める。もう一人の配達員ジローは「305のシャキ子」と呼んで恐れている。たしかに、部屋に引き込まれたら怖いというホラーセクシー系のお客。
あの部屋の奥にはいくつもの男の亡骸が、と想像すると背筋が凍る。
恐れてる者に悪は忍び寄るものだ。休みの日、リクは海沿いのボードウォークのベンチでウェブマガジンを読んでいた。海風が、頬を心地よく撫でる。その時、シャキ子が目の前に現れたのだ。青い空、開放的な海景色にまったく似合わない…と思いきや、シャキ子は「デリさんでしょ、いつもありがと」とほほえんだのだ。やられてしまった。恐れの裏には、“囚われたい欲望”があるとリクは理解した。
そして付き合うこと3か月弱。
リクは過去4人と付き合っているが、比にならない。何が? セックスの回数、体位の豊富さ、エッチな言葉のバリエーション……すべてすべて。彼女の仕事は夜のお店系だと思っていたが、まさかのフリーのプログラマーだった。ちょっとかっこいい……。今となっては彼女の全部、ス・キ。