離婚の話し合いを進めていても、ひょんなことから“元サヤ”に戻る夫婦も少なくありません。複雑怪奇な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな事態を迎えた妻の意外な本音をご紹介します。
文・並木まき
1:慰謝料が想像より低額すぎて…
「夫の浮気が激しく、3度目の浮気が判明したときに『もう無理だ』と思って、離婚を決意。子どもはいないので、夫婦で話し合うだけで離婚ができると思っていました。
でも、弁護士を入れて話し合いを進めているうちに、意外と慰謝料が取れないとわかって戸惑いました。
私はてっきり、こっちに非がなければ数百万円はもらえると思っていたのですが、夫は年収が低いうえに、浮気のレベルもそこまで悪質なものじゃなかったから、そんなにもらえないだろうと……。
『それなら、別れないで生活費を払わせていたほうがお得じゃないか』と思い、とりあえず復縁。愛情は冷めていますが、生活のためには仕方ないです」(37歳女性/パート)
芸能人や有名人の不倫による離婚では、多額の慰謝料が報道されることもありますが、一般的な慰謝料の額は、それよりもずっと低額。
想定よりも低い額に呆然とし、離婚を諦める妻もいるようです。